[RPタブ] GM : 舞台の幕は上がらない。
喝采の声はない。
これより始まるのは、世界を喰らう侵略者との戦い。
願いの決闘場に咲き誇るのは、隣人と呼ばれし異世界の騎士達の花々。
使命を遂げよ、星の騎士たちよ。
この世界の命運は、あなたたちに託された。

『銀剣のステラナイツ』

騎士であるならば剣をとれ。
世界を守護するのはあなたたちだ。

[RPタブ] GM :  

[RPタブ] GM :  

[RPタブ] GM : 第一幕

[RPタブ] GM :  

[RPタブ] GM :  

[RPタブ] GM : ハロウィンが明後日に迫ったアーセルトレイ、学園都市。
普段以上の賑わいだが、ステラナイトたちは既に女神の啓示を受けている

[RPタブ] GM : ハロウィンの夜、ロアテラに抱かれしエンブレイスが出現し、ステラバトルが開催されると……。

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 : ─────SoA。そこは、アーセルトレイにおける落第者達が集う学園。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 成績が不振な者、素行が不良な者、そして……。

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 : ─────"隣人"。

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 : このアーセルトレイという都市世界とは別の……
「地球」と呼ばれる異世界からやってきた者達が集う
言ってしまえば、治安の悪い学園であり─────。

[RPタブ] 真島 吾朗 : そんな中であっても、ハロウィンという行事に、大きく賑わっており。
SoAの活気は徐々に、徐々に最高潮へと達しようとしていた。

[RPタブ] 真島 吾朗 : そして、そこに─────テクノカットヘアと左目の眼帯、蛇柄のジャケットがトレードマークの男が
革靴の男を、コツ、コツ、コツと音を響かせながら、廊下を歩く。
窓の外では、催し物を準備する生徒達の姿が、それを見て男は。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────ヒヒヒ、楽しそうやのう?シースの嬢ちゃん」
ニヤリと笑う。
そして、男が視線を隣の場所へ移すと─────。

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 : ─────時は、過去に戻る。

[RPタブ] 真島 吾朗 : その男の名前は、真島 吾朗。
─────極道である。

[RPタブ] 真島 吾朗 : "事情"があり、こうしてアーセルトレイへやって来た彼は
SoAの教師として、日々を過ごしていた。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 不良が多いということもあり、喧嘩の絶えないその学園で
おっかない指導教員として、その名前を徐々に馳せていたわけだが。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「はぁ~~~~~~~、ほんまキッツいわぁ~~」
─────校舎裏で、その男は

[RPタブ] 真島 吾朗 : 煙草を咥え、煙を巻かせていた。

[RPタブ] 真島 吾朗 : あろうことか、教師というにも関わらず。
……とは言え、ここはSoA、このアーセルトレイでは最も教育に力を入れていない場所であり
教員達もまた、目をつけられるということは、あまりないのだが─────。

[RPタブ] : そこに、ゴミ捨てに来た少女が一人

[RPタブ] : 「……あ、真島先生!学校で何してるのよ!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────あ~?」
じろりと、視線だけで人を殺しかねないような瞳を動かし
その声の主へと向ける。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「なんや、暁やないけぇ」

[RPタブ] : タイミングの悪いことに、やって来たのは規律に口うるさい少女だった

[RPタブ] 真島 吾朗 : 真島が彼女のことを知っている理由、それは本校の生徒であるからというのもあるが

[RPタブ] 真島 吾朗 : ─────この真島という男と、そして現れたこの、暁という小柄な少女が
女神によって、ブリンガーとシースに選ばれたからだ。

[RPタブ] 真島 吾朗 : ぷはぁ~。と灰煙を空へと浮かべながら。
ヒヒヒ!と不気味な笑いを一つ。

[RPタブ] : 「先生なんだからタバコなんてダメでしょ!」
ぷりぷり怒り、頬を膨らませる

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「別にええやろがい、そない格式の高い学校ちゃうやろ?」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 暁は、真島にとって、言ってしまえば─────苦手に部類される存在であった。

[RPタブ] : 「確かに不良の子も多いけど…だからこそ先生がしっかりしなくちゃ!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : まずその要因の一つとして、女子供であること。
もしも少年や青年、親父であれば、好きにブン殴ったりできるところだが
そうはいかない。

[RPタブ] 真島 吾朗 : イカつい見た目をしている真島であり、あからさまな危険人物オーラが消し切れていないのだが
─────それでも、女子供を貶めるような、そんな汚い真似は絶対にしないという、意地のようなものがあった。

[RPタブ] : 「あと…指導するときに決まりがつかないじゃない…!」
そんな真島からの苦手意識には気づかず、つかつかと詰め寄る

[RPタブ] 真島 吾朗 : 近寄る暁に、苦虫を嚙み潰したような表情を一つ。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ケッ!ええやないけぇ!アレやアレ!反面教師や!」

[RPタブ] : この学校を、世界を、より良いところに
それが暁の願いの一つでもある

[RPタブ] : 「反面教師だったら何をしてもいいってわけじゃないでしょ…」
呆れたような顔をして

[RPタブ] 真島 吾朗 : そして何よりも、真島としては解せぬものもあった。
この学校を変えるというのは、難しいものがある。
それは、アーセルトレイに根付いた差別意識。
"隣人"とは、それだけで原住民から侮蔑されてしまうような存在であり。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 不運に不運を重ねた今この時でさえも、この少女は─────変化を求めていた。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 言ってしまえば、"めっちゃイイ奴"だった。
だからこそ、真島としてはどうにも、扱いが難しかった。

[RPタブ] : 「というか見習いたくないような大人だと思われていいの!?」
何より、暁にとっての憧れの”大人”とは程遠い彼の今の姿は…どうにも許せなかった

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ヒヒヒ!上等やないけぇ!そもそも、ワシは─────」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────"極道"や」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「見習われるようなもんでもあらへん、勝手にどっかで
 野垂れ死んだらええような存在やろ?」

[RPタブ] : 「もう…! 大人のくせにそんなこと言って…!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 見た目で言えば、真島は大の大人、そして暁は子どもだが。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 精神性の部分で言えば─────。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 割と、真島の方が子ども、そして暁の方は大人、といったようなものでもあった。

[RPタブ] : 「確かにあなたの元居た世界ではそうだったんだろうけど……今は先生で、暁のブリンガーなんだから…」

[RPタブ] : 「しっかりしてもらわなくちゃ困るの!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「キーッ!ワシがガキん頃の、学校の先公を思い出したわ!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ワシはなぁ!そもそも、子どもの手を借りるつもりはあらへんで!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────このワシの世界を滅ぼしたロアテアは、この拳で
 ブッ飛ばしてやるけぇ!ステラナイトっちゅう力なんざ
 このワシには必要あらへんがな!」

[RPタブ] : 「………ふん!私だって、自分の力でみんなを守れるもの!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「それになぁ!パートナーっちゅうならなぁ!
 も~~~ちと!ゴッツええ奴が来てもええんとちゃうかぁ!?」
クソ失礼な不平不満をボロボロと溢す、大人気ない男であったが─────。

[RPタブ]   : その時─────。

[RPタブ]   : 「オラァ!!真島ァ!!!お礼参りだァ!!!」

[RPタブ]   : 制服を着崩す、不良生徒達が校舎裏へと、怒号を放ちながらやってくる。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「チッ」
舌打ちを一つ。そして、首の骨を、コキ、コキと鳴らしながら。

[RPタブ] 真島 吾朗 : ─────暁の前に立つ。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ほれ、こっからは危ないで、安全な場所に逃げときや」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 背中越しに、暁へと語る。

[RPタブ] : 「…あなた、また不良の子たちに絡まれてるの?」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ヒヒヒ!ワシは不良教師やからのぅ~
 売られる喧嘩、数知れずってとこや」

[RPタブ] 真島 吾朗 : へらへらと笑いながら。

[RPタブ] : 「だったら、私も”指導”を手伝うわよ」
「一応、あなたのシースだし…」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────何?」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 首を少し傾け、自分よりも背の低い少女─────暁へと見やる。

[RPタブ] : 「何より、あなたに守られるだけなんて嫌だもの!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「おま、何言うとんねん!?」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「体格差っちゅうもんがあるやろ!?」

[RPタブ] : 「私だってみんなを守って来た艦娘なんだから!
 守られるだけの存在じゃない。あなたと”対等”だってとこ、見せてあげる!」

[RPタブ]   : 「俺の暁ちゃんとイチャついてんじゃねェ真島ァアア!!!!」

[RPタブ]   : 不良生徒達が一斉に、真島へと襲い掛かる。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「"対等"って、おま─────」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 真島の世界の常識から考えれば、それはあり得ないことであった。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 暁は、どこからどう見ても、あどけなさの残る少女だ
戦争の絶えない世界からやってきた、とは聞いたものの
実際に、戦う姿は見た事がなく。

[RPタブ] : 「こら!あなたたち、そんなことしちゃダメでしょ!」
真島の横に並び立ち、不良たちに一喝

[RPタブ]   : 「!?」
不良生徒達に、どよめきが走る。

[RPタブ] : 「悪いことばかりしてると…お仕置きするわよ!」
と、背中部分から現れた砲塔を構えてみせる

[RPタブ] : 一応模擬弾を装填してある
とはいえ人に向って撃つ気はないのだが

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────!」

[RPタブ] : 「ほ、本当の本当に撃っちゃうんだから!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : なんや、あのゴッツい装備は─────。

[RPタブ] 真島 吾朗 : じろりと、真島の瞳は暁を覆う装備一式を見通し。

[RPタブ] 真島 吾朗 : ……やっぱそうや、あない重量、少女が持てるわけあらへん。
機関銃3つ……いや、4つ分くらいの重さがあるんとちゃうか?

[RPタブ] 真島 吾朗 : 真島はこの時、初めて─────暁という少女に、"興味"が湧いた。

[RPタブ] 真島 吾朗 : まるで、カッコイイ戦艦を見て、目を輝かせる子どものように。

[RPタブ]   : 「うるせぇえええ!!!そんな仮装しても俺達は止まらねぇええ!!」

[RPタブ]   : 一斉に不良生徒達は─────真島を殴ろうとし。

[RPタブ] : 「……ッ!?」

[RPタブ] : 止められない、どうしよう…と焦り
引き金を引こうとするが…相手は守るべき対象で

[RPタブ] : 一瞬固まった暁は、迷ったあげく
真島に襲い掛かろうとする不良たちにタックルをすることにした

[RPタブ]   : 「─────ぐぎゃっ!?!?」

[RPタブ]   : そのタックルで、4人の不良生徒達がいとも簡単に、吹き飛ばされた。

[RPタブ]   : 身長差など、歴然だというのに
数の利であっても、不良生徒達の方が上であったにも関わらず。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「マジか」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 目を見開かせ─────そして、その口は三日月のように笑い。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「………ヒヒ、ヒヒヒヒヒ!!おもろいやないけぇ!!!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「暁ィ!!ワシぁ勘違いしとったで!詫びなきゃアカンなぁこら!!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : そして真島も、闘争本能が抑えきれなくなったのか
─────一瞬で飛び出し、身を翻す。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 空中で一回転したまま、自身を囲む不良生徒達の顔へ
鋭い足蹴りを一つ、そのまま回転を維持し、さらに飛び上がる。
その勢いは止まらず、拳を突き出すことで、真島よりも体格の良い不良生徒を殴り飛ばす。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ひゃはぁあっ!!!」

[RPタブ] : 「…もう!こんなの全然レディらしくないじゃない…!」
「ってひゃあ!?」

[RPタブ] : 真島の機敏な動きに驚きの声を上げる

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「いんやぁ?暁ィ!お前さんは─────」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────"レディ"やでぇ?」

[RPタブ] 真島 吾朗 : ニヤリと笑う。

[RPタブ] 真島 吾朗 : そう、真島はこの時を以って
暁を、女子供という認識から、いっぱしの"レディ"として見なしたのだ。

[RPタブ] : 「……そう…ならいいのだけど」
ちょっと嬉しそうに顔を緩め、すぐに表情を引き締める

[RPタブ]   : 「増援だ!増援を呼べーーー!!!」

[RPタブ]   : 不良生徒達がさらに集まってくる。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ほれ、見ぃや暁ィ」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「お祭り騒ぎになってきたでぇ~?」

[RPタブ] : 「………いっぱい来たわね…」

[RPタブ] 真島 吾朗 : ニヤける顔が止まらない。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ヒヒヒ!ほな、背中は任せてもらおうかいな~?」

[RPタブ] : 「…わかったわ!私一人じゃ大変そうだし…」

[RPタブ] : 「一緒に”指導”してあげましょう!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : ヒヒヒヒヒ!!

[RPタブ] 真島 吾朗 : ─────ほんま、おもろい"レディ"やけぇのう!

[RPタブ] : 暁も、真島の戦いっぷりを見て
自分の守るべき存在ではなく、共に戦線に並ぶことのできる”大人”…いや”任侠”と認識を改めることにした

[RPタブ] : 自分勝手だけど、無暗に傷つけるような人じゃないと、理解する
それに、暁にとって、共に前線で男の人と戦うというのは初めてのことで

[RPタブ] : 今までの、こわい、迷惑という感情ではなく
頼りになると思ったのだ。真島という男が

[RPタブ]   : ─────そして、"任侠"と"レディ"の、泥臭くも
それはそれは愉快な戦い、いや、語り合いが始まり。

[RPタブ]   : 互いを認め合い
ここに、正式にブリンガーとシースが誕生した。

[RPタブ]   :  

[RPタブ]   :  

[RPタブ]   :  

[RPタブ] 園田 美月 : SoAは、学園である。

[RPタブ] 園田 美月 : そう、学園なのだ。
もしアーセルトレイの中で他の学園に通っている生徒がいるのであれば、SoAの様子を見た際に、自らの学園とはかけ離れた学園だと思うだろう。

[RPタブ] 園田 美月 : なにせ、規律は合っても守る生徒はほとんど。
様々な”はみ出し者”が集まるこの学園では、それぞれが好きなように過ごす。
先生も多種多様、中には煙草まで吸う人もいるらしい。

[RPタブ] 園田 美月 : 学園の外ではハロウィンの準備が騒がしい中で────。
アーセルトレイ、生徒会室。そこに佇む園田美月は、アンニュイな顔を窓に向けていた。

[RPタブ] 園田 美月 : もうそろそろしたら……エンブレイスが現れて、戦いをしなくちゃならない。
……覚悟はしてるつもりだけど、中々重い荷物ね……。

[RPタブ] 園田 美月 : エンブレイス、それは世界を食らう怪物の手下。
強大な力を持っており、その力はすさまじい。
その壮大な力には、立ち向かう事は一般市民にはまず不可能。

[RPタブ] 園田 美月 : 歯向かう事が出来るのは、女神から力を与えられたステラナイト……なのだけれど。

[RPタブ] 園田 美月 : もし倒せなかったら、何が起こるかもわからない。
それに……まだ、私のシースも出会えていない。
女神様が言うには、線は結ばれた、そうだけれど……。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……駄目ね、こんな顔してちゃ!
 さ、しっかりしないと!まだ顔も見てないシースに、小言言われちゃうわ!」

[RPタブ] 園田 美月 : 真面目な顔つきで悩んでいた女性はふう、と息をつき。生徒会の備え付けの椅子から立ち上がれば。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────ふぁああ~」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : いつの間に、そこには─────大きなあくびをする、黒髪の少年がいた。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 眠たそうに、美月以外誰もいないはずであった生徒会室の
少し広めなテーブルに、だらりとその身を倒していた。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……へっ!?」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「ん?ああ、お邪魔しますよ~っと」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : その少年は、にこり、と美月へと笑う。

[RPタブ] 園田 美月 : 目を白黒とさせ、ぱちぱち。
自分以外のものはいない、そう確認してから入ったのに────。

[RPタブ] 園田 美月 : その、まさしく影から現れた少年に。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「まぁ驚くのも、無理はないか?どこから説明したらいいのかなぁ」

[RPタブ] 園田 美月 : 「せ……」

[RPタブ] 園田 美月 : 「生徒会室は、ノックしてから入ってくださいっ!」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : う~ん、と顎に人差し指を当て、考えていると─────。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「へ?」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : その言葉に、ぽか~んとした顔をしながら。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「……あー、あはは!そうだねぇ~、ちょっと俺
 礼を失するようなことをしちゃったかなー?ごめんごめん~」
へらへらと笑う。

[RPタブ] 園田 美月 : 「それが規則ですから!
 じゃないとびっくり……じゃなくて、校則違反になりますよ!」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「ああ俺、生徒じゃないんで」
手をひらひらと。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : よっこせら、という声と共に立ち上がり
腰を少し逸らせ、腹筋を伸ばし、背筋を縮ませるストレッチ運動を一つ。

[RPタブ] 園田 美月 : 思わず、口から馬鹿真面目なことを。
とはいえ、言葉を受け止めている様子に、言いすぎちゃったかしら……と、口に手を当てつつも。

[RPタブ] 園田 美月 : 「生徒じゃ……ない?」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「うん、というのもまぁ、俺」

[RPタブ] 園田 美月 : それって規則違反じゃないの?なんて、頭に思い浮かべたが。
全く破る様子もない、それを悪びれる様子もない彼に、疑問符が浮かぶ。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────"さっき"、ここに来たばかりだからねぇ」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : にこりと笑いながら。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「俺の名前は竹中 半兵衛、えーと?女神様の導きによって
 この世界に来ることになりましたーって感じ?」

[RPタブ] 園田 美月 : 「竹内さん……あれ、さっき……ってことは……」

[RPタブ] 園田 美月 : 女神様、と言う言葉に。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「竹中だよ~」
困り眉で笑う。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……もしかして、あなたが私の────シース!?」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 指パッチンを一つ。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「正解」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : そして、にやりと笑いながら。

[RPタブ] 園田 美月 : 「あ、あっ……ご、ごめんなさいっ!」
名前を間違えた事には、素直に頭を下げつつも。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「人呼んで今孔明!……らしいけど、まぁあーんまり期待とかは
 しないでねーっと、まぁ俺としてはやっぱ」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「あんまり気張り過ぎてもしょうがないしねって感じ?
 気軽に、寝て暮らせるような世が来れば、その方がいいし
 じゃあその世界を作るためには?俺が寝るっきゃないっしょ~」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : へらへらと笑う。

[RPタブ] 園田 美月 : 「気軽に寝て暮らせる、世……」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「いいでしょ~」

[RPタブ] 園田 美月 : そのへらへらとした態度にもありながら、しかし含みがあるような答え。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「それにしても、なるほどねぇ」
部屋をぐるりと見渡しながら。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……そうね、寝て暮らせる世になったら……
 きっと誰もしも、夢を見られるのかしらね
 ……いい目標だって、そう思うわ」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「この学び舎は、ちょっとした荒くれ者が多いって聞いたものだから
 俺の……えーと、ブリンガー?になる人も、そんな感じなのかなー?って
 そう思ってたけどさ」

[RPタブ] 園田 美月 : 竹中の言葉に、釣られるように目を送る。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : そして、美月と目を合わせる。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「へへ、ありがと~
 ─────存外、気が合いそうで俺、ホッとしたよ」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」

[RPタブ] 園田 美月 : 受け答えがどこか浮世離れしたような彼。
その男の目を合わせられ、少しドキッ、としながらも。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「この学び舎が、乱れた状況にありながらも
 その統制を失うことがないのは、それを束ねる主が
 下々の意向に沿いつつも、しっかりとその指針を立てているから
 ……なんだろうねぇ?」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 美月の方へと一歩、また一歩近づきながら
上目遣いで、その瞳を見やる。

[RPタブ] 園田 美月 : 「へっ…… あ、ありがとう……」

[RPタブ] 園田 美月 : 竹内の言葉は、意外にも意外、だった。
怠け者で、やる気ないように見える彼。しかしてその目は、しっかりと物事を見てくれている。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「じゃあここで、俺から問答を一つ」

[RPタブ] 園田 美月 : ……こうして褒めてもらえるのは……この学園に来てから、初めてだった、かも……。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────この"戦い"に、貴君は如何なる意義がある也や?」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「願いを叶えることができる、女神はそう言ってたね?」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「でもこの地には、多くの戦士達がいる」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「それなら、願いはとっくのとうに叶えられてもおかしくはない」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「だけど─────」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 :  

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────俺達の世界は、滅んだままだ」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 :  

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「じゃあ、"この世界"の"意義"って、なーんだ?」
平然とした顔で、それでいながら真っ直ぐと美月を見る。

[RPタブ] 園田 美月 : 近づく彼の瞳が、まるで蛇のように絡みつくように見えて。
問いを貰い、間近に見ゆる。

[RPタブ] 園田 美月 : その問いかけは────この世界の真理を問うもの。
それにぞくり、と背筋を振るえる。
……まだこの世界に来たにも拘らず、そんな疑問を持つ、なんて。

[RPタブ] 園田 美月 : 「あなたは……何だか……
 詩人のような物言いをするのね」
と、零しながらも。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「あはは、それはそれはどうも
 それなら一つ、茶会でも開こうかい?」
悪戯っぽい笑みを浮かべながら。

[RPタブ] 園田 美月 : 「あいにく、この世界の意義なんて……考えたこともなかったわ
 生徒会役員として、日々面倒事をする子たちの面倒を見ることに追われていたもの」

[RPタブ] 園田 美月 : その返しに、ふふっ、と笑いつつも。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────素晴らしいねぇ」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 美月へ、賞賛の拍手を行う。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「兵は国の大事にして、死生の地、存亡の地なり。察せざるべからず」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────要は、遠くのことばかり考えずに、まずは近くにあるものを
 ちゃーんと見ろって話だ、そしてそれを貴君は
 何も臆することなく、答えることができた」

[RPタブ] 園田 美月 : 「お菓子はないから、紅茶だけでもいいかしら?
 ……きっと、途方もないものだから、じゃないかしらね
 それも、目指す人が途中で折れそうになるほどのもの」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「こりゃ驚いたよ、名君だねぇ、まだ子どもだっていうのにさ」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「おっ、美味しいお茶でもあるのかい?いいね~!
 それじゃあ一杯、いただこうかな?」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : へへへっ、と少年のような笑顔を向ける。

[RPタブ] 園田 美月 : 「えっ、あっ……そ、そうね……!」

[RPタブ] 園田 美月 : ……ひっかけみたいな、ものだったのかしら。
真面目に答えちゃって、なんだか、恥ずかしいような……って。

[RPタブ] 園田 美月 : と、そこで初めて、半兵衛が柔らかな顔を見せたことに、頬が緩む。
先ほどの、まるで”軍師”のような顔つきはなくなり────。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……は、はわあああっ……!?ち、近いわよ!!!竹中くんっっ!!!」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「え?そう?」
きょとん、とした顔で小首を傾げる。

[RPタブ] 園田 美月 : そして、この問答の間に美月と半兵衛の距離がかなり縮まっていたことに、ようやく気が付く。

[RPタブ] 園田 美月 : 「そ、そうよっ!!そ、そんなに近かったら、私っ、え、えっと……お茶も入れられないしっ……!!」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「智将は務めて敵に食む」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「それを阻止しちゃえば、こっちのもん、ってね?」
悪戯な笑みを浮かべながら、美月の細い腕を優しく掴む。

[RPタブ] 園田 美月 : あたふたと、両手を振りながら。
園田美月は、男子とのかかわりが薄く、ただ近づいただけでも慌てふためいてしまった。男子との免疫がなかった。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────この俺が、貴君の軍師になったからには
 必ずの勝利を届けることを、ここに約束するよ」

[RPタブ] 園田 美月 : え、えええっ……!?ち、ちかっ……!!!て、ていうか……掴まれてるしっ……!!こ、こんなの、不純異性交友じゃないかしら!??!?!

[RPタブ] 園田 美月 : 頭の中で、よくわからんことをぐるぐると回しつつも。
その瞳に、ハッ、と我に返り。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……それじゃあ、私たちの戦いに勝利があらんことを
                   シース
 あなたに、約束させてもらうわね────私の剣さん」

[RPタブ] 園田 美月 : 青色の、そして凛々しい眼で、そう見返す。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : ……ふふ、本当にしっかり者だねぇ。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : ─────俺よりも、"ずっと幼い"子どもが、こんなにも頑張ってるんだ。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : しかも、背負ってるのはなんだ?
国どころじゃない、世界だ。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : ……正直言えば、胸糞悪いにもほどがあるよねぇ。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 世界を滅ぼされ、そしてそれを出汁に俺達は
無限の戦いにその身を投じることになる。
─────ロアテラ、っつったかな……そいつとの戦いに備えて、ね。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : その間に、一体いくつの犠牲があったことか。
─────主君が顔を見せずして、兵のみを戦地に送り
戦わせるってのは、俺としてはどうも、気に入らない。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : ……絶対に、守ってみせよう。せめて、手の届く範囲にあるものだけは、絶対に。

半兵衛の瞳に、堅い決意の炎が宿りつつ。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「……あー、ところで、お姫様」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : ぽりぽりと頭を掻きながら、美月を見上げ。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 :  

[RPタブ] 竹中 半兵衛 :  

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────はろうぃんって、何?」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 :  

[RPタブ] 竹中 半兵衛 :  

[RPタブ] 竹中 半兵衛 :  

[RPタブ] モードレッド : モードレッドはスポーンオブアーセルトレイの不良学生である
この世界に来たときはそれはそれは暴れてたらしいが…今はこわーい教師に指導されたりして大人しくなっている

[RPタブ] モードレッド : そして元居た世界では”騎士”であった
不良とは言え騎士としての力を備えていたモードレッドは、この世界の仕組みを聞いたとき、自身にはステラナイトに選ばれる素質があると思った

[RPタブ] モードレッド : 世界を守るために戦う?
願いが叶う?
なんだよそりゃ…まるで父上の戦いを思い出す

[RPタブ] モードレッド : じゃあ、オレにできないわけがねえ

[RPタブ] モードレッド : 誰よりも父上に近い存在である”はず”だったオレならば、この世界でも…

[RPタブ] モードレッド : そうして、自身の思った通り
ステラナイトに選ばれたのだが…

[RPタブ] モードレッド : 「ックソが! んだよあのバケモンは!」
一人、ボロボロの体で、夜の街はずれをトボトボ歩いていた

[RPタブ] モードレッド : ステラナイトになったと啓示を受けた時
速攻で戦いに臨んだ。一人で

[RPタブ] モードレッド : 自分にはできるという自信があったから

[RPタブ] モードレッド : しかし…そんな思いあがった騎士一人で勝てるようなものではないのだ
この世界の”敵”は

[RPタブ] モードレッド : 「オレじゃあ無理だって言うのかよ…」
身体を支えることができなくなり

[RPタブ] モードレッド : 「チク…ショウ……」
その場に倒れ伏そうとする

[RPタブ] リサ : ────しかし、モードレッドが倒れることはなかった。

[RPタブ] リサ : 彼女の胸元に、ふんわりと毛布のような感覚が覚え。
そして、その体が持ち上げられたからだ。

[RPタブ] リサ : 「だ、大丈夫……っ、ですかっ……!」

[RPタブ] モードレッド : 「……あ、れ…?」

[RPタブ] リサ : うんしょ、よいしょ……!!!

[RPタブ] リサ : んんー!と顔を赤くしながら、六つの尻尾でモードレッドの体を支えつつ。

[RPタブ] リサ : 「……少し、ビックリするかもしれませんが……!」

[RPタブ] リサ : そして、彼女を支えていた尻尾の先が……光る。
人にはあるはずのない、獣の尾のような器官が、眩く光だし。

[RPタブ] リサ : その光に包まれ、モードレッドの傷はみるみるうちに癒えていく。

[RPタブ] モードレッド : 「誰だ…お前……?」
自分の体が支えられるのを感じる
甲冑を着込んで、相当重いはずだが…それを一生懸命に

[RPタブ] モードレッド : 「…………あ…?」
傷が、塞がっていく

[RPタブ] リサ : 結構、重たい……!これを……この人は、背負ってたんだよね……!それなら……私も……頑張らないと……!

[RPタブ] リサ : ふひゅう、と息を漏らす。彼女の顔色が青ざめたものから、血色のいいものになっていくのが見えて。

[RPタブ] リサ : 「あっ……私はリサって言います!
 へ、変な人じゃないですから!不安にならないでくださいっ!」

[RPタブ] リサ : ぺこぺこっ!と、モードレッドの胸の中で小さく頭を動かしながら。

[RPタブ] モードレッド : 「……これは…お前が…?」
体から痛みが消えていって
自分が助けられた、ということを実感する

[RPタブ] リサ : それに、こくり、と頷き。

[RPタブ] モードレッド : 「……すまない。助かった」
その様子を見て、ぶっきらぼうに感謝の言葉を告げる

[RPタブ] リサ : 「……お節介でしたらごめんなさい!
 でも、その……とっても、辛そうに見えてしまったので」

[RPタブ] リサ : リサが感じとったのは、傷によった痛み……ではなく。
……まるで、なにかに打ち勝つことが出来ず、悔しい。
…………そんな、辛さ。

[RPタブ] モードレッド : 「いや…そんなこたぁねえよ」

[RPタブ] モードレッド : 「助かったのは本当だ」

[RPタブ] リサ : 「あっ……えへへへ……!」
……やった……!助けになれた……!

[RPタブ] モードレッド : ガバリと起き上がる。これ以上自分より小さい者に支えられるのはプライドが許さなかった

[RPタブ] モードレッド : んだよ…ヘンなヤツだな…
なんでそんな嬉しそうな、ありがたがってるような顔をしてんだ

[RPタブ] リサ : 「わっ……!もうへっちゃらみたいですね……!
 良かった……!」
軽々と立ち上がるモードレッドに、キラキラとした目を送りながら。

[RPタブ] モードレッド : 「…そんじゃ、ありがとな」
(モードレッドにとっては珍しいことに)素直に、もう一度感謝を伝えて
再び敵の元へ行こうとする

[RPタブ] モードレッド : 「危険だから、あんたはどっか隠れてな」

[RPタブ] リサ : 「…………ほぇ」

[RPタブ] リサ : 杖を持った、狐耳と狐尾の少女は、モードレッドの顔を見て。

[RPタブ] リサ : 「もしかして……また、ですかっ……!?
 ……そ、そのっ……傷がついてしまうのは……良くないと思いますっ……!」

[RPタブ] モードレッド : 「…いいだろ別に。何をしようがそんなのオレの勝手だ」

[RPタブ] リサ : …………事情は……わからないけど。
あんなに傷だらけで……すっごく、辛そうなのに……放っておけない……!
…………ここに来たのは、……"ある人"と会うため……だったけど……ううん!そんなこと、考えてられないっ……!

[RPタブ] リサ : 「そ、それはそうかもしれません……がっ……
 でも────」

[RPタブ] リサ : と、リサが口を開こうとした時。

[RPタブ] : 『騎士よ。苦難にも負けず、踏まれても折れずの不屈の精神は見事なり』

[RPタブ] : 『けれど、侵略者を侮るなかれ
 汝には"剣"を携えて居ないだろう?』

[RPタブ] : モードレッド、そして、リサの頭の中に声が。

[RPタブ] : 『花は咲き誇ることこそが至高だが、散ってしまえば残るのはただの花びらのみ
 "ブリンガー"よ、目の前にいる彼女こそが"シース"、君の剣であり────』

[RPタブ] : 『"シース"よ、目の前にいる彼女が"ブリンガー"、君の騎士なのだ』

[RPタブ] : それは、モードレッドやリサがこの世界に来る時に聞いた、"女神"の声。
彼女たちは、単独では侵略者に叶わない。
騎士たちが揃ってこそ、ステラナイトとなるのだ、と付け加える。

[RPタブ] モードレッド : 「あ? オレの剣って……」
突然の声に、咄嗟にリサの方を見やる

[RPタブ] モードレッド : 「コイツが、か……?」
困惑したような顔をする

[RPタブ] モードレッド : 荒くれの騎士たる自分に、こんなか弱そうな少女がどう助けになるというのか
……いや、確かにケガを治してもらったが…

[RPタブ] リサ : その視線に、にこー。

[RPタブ] モードレッド : 「……お前は、戦う意志があるのか?」
睨みつけるような厳しい視線に対し、笑顔が返ってくるとは思わず。少したじろいで

[RPタブ] モードレッド : 「ハッキリ言って足手纏いは要らねぇぞ」
反逆の騎士たるもの、女神の啓示にも反逆の意志を示す

[RPタブ] リサ : 「……戦う、意志……ですか……」

[RPタブ] リサ : ぎゅっと、杖を握る。

[RPタブ] リサ : ……ここ”でも”戦うことになる、とは……最初は思ってなかった。
でも、私自身が、ここにいるのは……。

[RPタブ] リサ : 「……私は、まだまだ未熟ですから……
 戦う、っていうことは……難しいかもしれません
 ……あなたのような、強そうに見える人でも、痛いもの……でしょうから」

[RPタブ] リサ : でもっ、と、一歩、モードレッドに近づき。

[RPタブ] リサ : 「……それでも、あなたの傷を癒すことくらいは……できますっ!
 して……みせます……!
 あなたが、傷つかないように、私を使ってくださいっ……!!!」

[RPタブ] リサ : ……選ばれた、とか、戦う、とか、願い、とか。まだ……わからないことだらけだけど。
……それでも、この人は……また、戦いに行くかもしれない。

[RPタブ] リサ : ……じゃあ……私が、傷が付かないようにしたい。
……誰だって、痛いのは、辛いのは、苦しいのは……嫌なはず、だから。

[RPタブ] モードレッド : 「……そうか」
リサの瞳を真正面から見つめる
彼女の瞳からは、不安や困惑の色が読み取れる

[RPタブ] モードレッド : だけど、迷いは見えなかった
彼女は、オレが傷つくのを心底心配して……

[RPタブ] モードレッド : 「わかった。お前は強い奴だな」
様々な騎士を見てきた自分でも、そう言い切れるような
強さを感じた

[RPタブ] リサ : 「ふぇ……っ!?」

[RPタブ] リサ : ほ、ほめられ……ちゃった……のかな……?

[RPタブ] リサ : 尻尾が、くるくると、揺れながら。

[RPタブ] モードレッド : 「……オレは、反逆の騎士・モードレッド
 この世界で戦うと決めた、一人の騎士」
だった。今までは

[RPタブ] モードレッド : 「そして今からは、お前と共に戦い、お前を守る騎士でもある」

[RPタブ] モードレッド : 「……これからよろしくな、リサ」
コイツとなら、何か変わるかもしれない
何かわかるかもしれない
だから、女神の指示に従うようで癪だが…共に戦おう

[RPタブ] リサ : 反逆の騎士────その言葉は強く、彼女の重みが感じとれた。しかし、その重さに負けることなく。

[RPタブ] リサ : 「こちらこそ、よろしくお願いします……!
 リサ、モードレッドさんの剣として……私を導いて、あなたを導きます……!」

[RPタブ] リサ : 彼女の決意の声にも負けないように、強く、強く声を上げて。

[RPタブ]   : 『……ふふふ』

[RPタブ]   : 『ここに、騎士の種が芽吹いた
 祝福しよう────希望と絶望の女神の名において』

[RPタブ]   : ぱぁ、と。
一陣の光が、二人を包むように差し込んだ。

[RPタブ]   :

[RPタブ]   :

[RPタブ]   :

[RPタブ] GM : 第一幕 間奏

[RPタブ] GM :  

[RPタブ] GM :  

[RPタブ] 少年 : 「ねぇお姉ちゃん、どう? 似合ってるかな?」

[RPタブ] GM : 少年はぼろぼろの黒いローブを着て、とんがり帽子をかぶって、嬉しそうにくるくると回っている。

[RPタブ] 少女 : 「もう、裾を引きずってるじゃない。直してあげるからこっちに来なさいな」

[RPタブ] GM : 姉と思しき少女は、少年を手招きして裁縫道具を用意し始めた。

[RPタブ] 少年 : 「えへへぇ。おねがいしまぁーす」

[RPタブ] GM : これはハロウィンの前々日の物語。
────そして君たちの見た、昨夜の夢だ……。

[RPタブ] GM :  

[RPタブ] GM :  

[RPタブ] GM :  

[RPタブ] 真島 吾朗 : 2D6 シチュ表 (2D6) > 2[1,1] > 2

[RPタブ] 真島 吾朗 : 1 たくさんお菓子を作らなきゃ。きっと子供たちが訪ねてくるはず!

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────つーわけや、暁!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : その日は、ハロウィン前日。

[RPタブ] 真島 吾朗 : SoAの学生達も一丸となり、仮装大会等の準備を進めており。

[RPタブ] 真島 吾朗 : すっかり、暁という、男のロマンが詰まった艦隊の娘を気に入った真島は
昨晩見た夢─────少年と少女の語り合いを共有しつつ。

[RPタブ] 真島 吾朗 : どうやら、お互いにとって知らない少年少女の夢を
お互いに全く同じ内容で見たという、それはそれは不思議な現象に
真島の好奇心が抑えきれず。

[RPタブ] 真島 吾朗 : ハロウィンということに肖って、お菓子を作りまくることにしたのだった。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「あの夢に出てきとった二人も、アーセルトレイにおるんとちゃうかって
 ワシん直感がそう叫んどるんや!せやからな、こーしてぇ~」

[RPタブ] 真島 吾朗 : ここは、SoAの少し設備の古い家庭科室。
勝手に使っていいものかどうか不明だが、真島は教師
職権を乱用し、勝手に鍵を借り、勝手に使わせてもらうことになったわけで。

[RPタブ] 真島 吾朗 : そして、真島の手には大きなボウルが
その中には、食べ物とは思えないような、真緑のどろどろとした液体が。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 今の真島は、魔女ならぬ、魔男のようで。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ヒヒヒヒ!!美味しいお菓子を作ったろうと思っとるんや!どぉや!!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : モ〇スターエナジーの香りが、家庭科室内に漂う。

[RPタブ] : 「……何入れたの!?」
真島に呼び出されて家庭科室を訪れた開口一番、驚きと困惑の悲鳴を上げる

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「あれや!」
顎でクイッと、テーブルに大量に並べられた、モ〇エナの空き缶。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ぐつぐつと鍋で煮てな!濃厚なエキスを抽出したんやでぇ~~!!」

[RPタブ] : 「ちょ、ちょっとモ〇エナをそんなに!?」

[RPタブ] 真島 吾朗 : それはそれは楽しそうな顔で、ヘラを使って
ボウルの中にある、どろどろした緑色の液体を、ぐちゃぐちゃと混ぜる。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「せや!子ども達に大人気の飲み物やろ?これ!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「大学生とか、恰好つけて飲んどるらしいでぇ~?」

[RPタブ] : 「………うーん…どうなんだろう…いや確かに大人っぽい飲み物…」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「お?暁ィ!味が気になるってか?ヒヒヒ!ええでええでぇ~!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : ボウルをシャカシャカと掻き混ぜたまま、暁の方へと向かい
暁の身長に合わせ、しゃがみ込む。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ほれ!一口味見してもええでぇ~!このままでも美味いやろ!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 多分。

[RPタブ] : 「…じゃあちょっとだけ、味見を…」
実のところ、モ〇エナは大人っぽいと思いつつ飲んだことはないので、好奇心が勝ってしまう

[RPタブ] : ペロリ

[RPタブ] 真島 吾朗 : その味は、モ〇エナの様々な成分がぎゅっと濃縮されたものであり。

[RPタブ] : 「………………………うーん…」

[RPタブ] : しばしの沈黙の後、口から泡を噴き出して倒れる

[RPタブ] 真島 吾朗 : カフェイン等も当然、大量に入っているため
覚醒状態に導かれる。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────!?!?!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「あ、暁ィ~~~!?どないした!?大丈夫か!?!?」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 倒れる前に、暁の首元に腕を伸ばし

[RPタブ] 真島 吾朗 : その小さな体を支える。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「なんや!?もしや毒でも盛られとったんか!?
 おのれぇ~~~~……!あんの不良生徒ども!
 好きな子に悪戯して許せるのは小学生までっちゅうのが分からんのかいなッ!!」

[RPタブ] : 「ゲホッゲホッ……違うわよ…!これそのものが原因よ…!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : ←原因

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「!?」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 大層驚いたような表情を見せる。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「んな阿呆なッ!?」
そう言いながらも、暁に飲み水を渡す。

[RPタブ] : 「ゴクゴク………助かった…ありがとう…」

[RPタブ] : 「…いや私はあなたのお菓子のせいで倒れたのよ!?」
ちょっとハイテンションになって一人でツッコミだす

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「!?!?」

[RPタブ] : 「先生も食べてみなさいよ!ビックリするから!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「嘘やろ……このワシが、間違えたやと……!?
 おかしい……ワシの手順は間違ってないはずや……」
暁に促されるまま、緑色のどろどろとした液体を指で拭い取り。

[RPタブ] 真島 吾朗 : ぺろり。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「まずっ」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「なんやこれ、食えたもんあらへんがなッッッッ!!!!!」

[RPタブ] : 「面白いアイデアだけどどう考えても入れ過ぎなのよ…モ〇エナ…」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「チィッ……!!分量ミスっちゅうわけか……
 ワシもまだまだやのう……!ほなら暁ィ!
 あの夢に出てきた二人を誘い出すためのお菓子!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「"レディ"たる暁なら、作れるんとちゃうか~?」

[RPタブ] : 「……もちろん!私なら作れるわ!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 手を叩きながら笑う。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ヒヒヒヒ!!さっすが艦隊暁や!!
 これほど頼もしいことはあらへんでぇ~~!!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 真島も謎のテンションになっていた。
……いや、多分これがいつもの真島のテンションなのかもしれない。

[RPタブ] : 「お菓子作りならこのレディに任せなさい!」
それだけでやる気になり、腕まくりをして
……まず踏み台を探す

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「…………」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「……この学園解体して作り直すか?」

[RPタブ] 真島 吾朗 : てくてくと、踏み台を探し回る暁を見やりながら、物騒なことをぽろりと。

[RPタブ] : 「怖いこと言わないでよね!?大丈夫だから!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「そうかぁ~?ほらなええけど……せや!ほならこれでどや!」
すると、暁の小さな体をヒョイッと持ち上げ、調理しやすいような位置に調整する。

[RPタブ] : 「ひゃ…!? ……ありがと」
ちょっと驚くが、すぐに慣れて
体を真島の腕に任せる

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ヒヒヒ!」
屈託のない笑顔を暁へ向ける。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 何も知らない第三者が見れば、物騒な見た目の男が
小さな少女を持ち上げているという、事案のような光景が広がっているが
そんなこと、真島の頭にはこれっぽっちも無かった。
今興味があるのは、暁の作るお菓子の腕前一つ。

[RPタブ] : 「よーし、早速作るわよ!」
意気揚々とお菓子作りに取り掛かり

[RPタブ] 真島 吾朗 : 子どものように、ワクワクとしていたのであった。

[RPタブ] : 若干覚束ない様子だが、順調に調理を進め

[RPタブ] : 姉妹が何人もいる身としては、料理はそれなりにできるもので
包丁使いなどヒヤヒヤさせる場面があるものの、お菓子は真っ当に完成に近づく

[RPタブ] 真島 吾朗 : 鼻腔を通り抜ける、腹を空かせるような、甘く幸せな香り。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「こりゃあ~~~たまらへん匂いやなぁ~~!!
 意外とこれ、良いシノギになるんとちゃうか?」
暁の作るお菓子の出来栄えに、純粋に感服しつつ。

[RPタブ] : 「すぐお金のこと考えるんだから…よし、完成ね!」

[RPタブ] : 腰に手を当てて、満足げに息をつく

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ほんまか!?……おぉぉぉ~~~!?なんやこりゃあ!?
 至高の一品やろこれ!?まず見た目がええのうこれ!
 戦争の強さだけやなく、こないな器用なこともできてまうんか!
 暁には驚かされてばっかやなぁ!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 真島の目には、暁の完成させたお菓子がキラキラと輝いて見えた。

[RPタブ] : 「え、えへへ……食べてみる?」
嬉しそうな、恥ずかしそうな顔をして
一つ手に取って問いかける

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ええんか!?ほな一個、貰うで!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : ヒヒヒ!と笑いながら、暁の取ったお菓子を受け取り
そのまま、サクッ、と食べる。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「…………………………………」

[RPタブ] 真島 吾朗 : ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………

[RPタブ] : 「ど、どうかしら…?」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────うんまっっ!!!!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : ビシッ!と暁へ、両手でグッジョブサイン。

[RPタブ] : 「よかった…!」
嬉しそうに笑って

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「こらぁ~、あの夢に出てきとった少年少女も喜ぶでぇ!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ワシが言うんやから間違いあらへん!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : ポン、と暁の頭に、ゴツゴツした真島の手を乗せ、優しく撫でる。

[RPタブ] : 「ふふ、これでいつあの二人が来ても大丈夫ね!」

[RPタブ] : くすぐったそうに首をすくめるが、頭を撫でる手をどかそうとはせず

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ヒヒヒ!せやな!暁のおかげで準備が着々と進んどるわ!
 ほんま助かるでぇ~!ワシのパートナーで良かったわ!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : ニッ!と屈託の無い笑顔を向ける。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「せや!次は仮装の準備やな!
 ハッピーハロウィンやでぇ~?ここは思いっきり!
 大人の底力ってやつを見せつける時やあらへんか~?」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 楽しそうに笑いながら、暁に次の計画を話すのだった。

[RPタブ] : 「やってやりましょう!」
拳を突き上げて、気合十分に
着々とハロウィンの計画は進んでいく…

[RPタブ] :  

[RPタブ] :  

[RPタブ] :  

[RPタブ] 園田 美月 : 2d6 シチュ (2D6) > 6[1,5] > 6

[RPタブ] 園田 美月 : 5 一緒にハロウィンの衣装を作ろう♪ まずは採寸だ!

[RPタブ] 園田 美月 :  

[RPタブ] 園田 美月 :  

[RPタブ] 園田 美月 :  

[RPタブ] 園田 美月 : その日はハロウィン……よりは前の日のこと。

[RPタブ] 園田 美月 : 準備はまだまだ山積みで、SoAの飾りつけ、出し物など。
生徒会というヤンチャな生徒を纏める立場にある美月には、本来やらなくていいような仕事ばかりが山積みに。

[RPタブ] 園田 美月 : 今行っている────仮装衣装の貸し出し、それに伴う衣装の自作。
なにからなにまで足りないのに、全てにおいて完璧を要求されていた。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……簡単な小道具は終わったけど……
 次は衣装、作らないといけないわね……ふう、一息つきたいわ」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────おっつかれ~!」
後ろから、美月の肩に両手を置き、固くなった筋肉を軽く揉んで、解そうとする。

[RPタブ] 園田 美月 : 「この声は────っ、ほひゃああっ!?」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「あはは、俺だよ俺、半兵衛」
にこりっ、と少年のような笑顔を向ける。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「それにしても……記入しなくちゃいけない書類
 まーだこんなにもあるんだねぇ……」

[RPタブ] 園田 美月 : 椅子から飛び上がりそうになるも、竹中の手だとわかり、一安心。
……い、いやいや、安心じゃないわ!!……手、手が触れてるのよっ……!

[RPタブ] 園田 美月 : どっきんどっきんと、胸を鼓動させながらも。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : ちらりと、美月が会長としての仕事を果たすために
その身一つで処理していた、書類の山を見やる。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……そうね、この学園はやることに対して、人手が足りないのよ……」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「ていうか、なんで一人で抱え込もうとするのさ?
 俺は美月の軍師だよ?言ってくれれば手を貸すのに」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 人手の足りなさは、半兵衛もなんとなく認識している。
荒くれ者の人数に対し、それらをまとめるしっかり者の比がおかしい。
真面目に生きようとする者達の負担が、どうにも大きい。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : これじゃあ確かに、不良生徒になった方が楽ってもんだ。

[RPタブ] 園田 美月 : SoAは隣人の行き場とはいえ、そもそもの隣人の存在は珍しい。
ならずものや不良などが大半。その隣人ですら、全員がこうして責任を負うわけではない。

[RPタブ] 園田 美月 : 「あはは、でも、気持ちだけ受け取っておくわ
 竹中さんは、SoAの人じゃないでしょ? そんな責任なんて、負う必要ないもの」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「半兵衛でいいよ」
にこっ。

[RPタブ] 園田 美月 : 眼鏡の奥で、ふふ、と笑いながら。
その目には連勤により、クマが出来ながらも。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────それに、俺は言ったはずさ、美月の軍師だとね
 その右腕になるからには、俺は美月に降りかかる火の粉を
 振り払う義務があるってもんさ」
へらへらと笑いながら。

[RPタブ] 園田 美月 : ……抱え込もうとする、かぁ……
妹にも、そんな事……零されたような。……見抜かれちゃうものなのかしらね。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「あと、見るからに、眼精疲労、だね」
美月の瞳を覗き込むようにじっと見て、正確に言えば隈を見て、だが。

[RPタブ] 園田 美月 : 「じゃあ、えっと…………は、半兵衛……
 ……でも、私は……」
……どうにも、慣れない言い方で、詰まりながらも。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……ひゃわっ……!!!あ、え、えっと……!!!」

[RPタブ] 園田 美月 : 覗き込まれるような目付きに、また、どきどきとしながらも。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……お姉ちゃんだし、生徒役員だし、SoAの生徒だから……
 ……みんなの楽しみを、私が責任を放棄して奪うわけにはいかないわ」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「みーつき」

[RPタブ] 園田 美月 : そう言って、窓を横目に見た。
隈のある瞳に、窓から差し込む影が陰りを見せて。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「主君として、果たさなければならないものを
 しっかりと責任持って背負おうとするのは
 俺としても、立派に見えるけど、でもね」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「休むのも仕事って話さ
 時には、動かざること山の如しをしたって、いいんじゃない?」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「それでも、働き続けるってんなら~」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : にやぁ、と笑いながら、美月の顔へ、己の顔を接近させ。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「休んでくれない子には」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 :  

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────イタズラしちゃうぞ?♪」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 :  

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「………な~んちゃって」
へらへらと笑う。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……いっ…………」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 明日は、ハロウィンという、特別な日らしい。
お菓子をくれないと、上記の通るになるらしいね。おーこわこわ。

[RPタブ] 園田 美月 : 美月の瞳に、半兵衛の顔が、まじまじと映りだされる。
にやあ、と少年のような、しかしどこか妖艶のような笑顔に。

[RPタブ] 園田 美月 : ぼっふんと、顔を真っ赤にしながらも。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 俺もちょっとこの世界の書物を読んで勉強したよ
なんでも、亡霊と同じような格好をすることで、亡霊を近づけさせまいとする儀式のようなものらしい。
なるほどね、それは確かに一理ある。毒で以って毒を制するわけだ。

[RPタブ] 園田 美月 : 「い、いいい、いたずら、なんて、そ、そんな!!!学校ではっ、破廉恥なこと、とか……!!!!」
顔を真っ赤にしたまま、手をぶんぶん、と。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : というわけで、何が何でも働こうとする毒には
俺も毒で対抗しちゃうわけだ。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「ふぅ~ん?」
じぃ~~~~~。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「休まないんだ?じゃ~あ~」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : ─────美月の頬に、その手を添え。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「イタズラ、されたいんだぁ?」
ニヤァ、と悪戯っぽい笑みを浮かべる。

[RPタブ] 園田 美月 : 「…………やっ、休みますっ」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 頷き、にこっ、と笑い。

[RPタブ] 園田 美月 : ぷしゅう。と、その手に触れられたことで、項垂れる。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「うんうんっ!素直が一番!」

[RPタブ] 園田 美月 : ……軍師、本当に、軍師だわ……。この子には、勝てる気がしない……わね。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : そして、美月の席に、紅茶の入ったマグカップを置く。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 紅茶の淹れ方も、一日で覚えたらしい。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : そして、自分の分の紅茶も一口飲みながら。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────そういえば美月」

[RPタブ] 園田 美月 : ありがとう、とお礼を言いながら、半兵衛の入れた紅茶を一口。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「亡霊で以って亡霊を制する、ハロウィンという名の儀式なんだけど
 ……俺ってさ、まぁそれが広まる前の世界で生きてきたわけでさ
 それなのにも関わらず昨日さ、ハロウィンに纏わる夢を見たんだよね」

[RPタブ] 園田 美月 : ……疲れていたのは本当だった。
紅茶は砂糖を少量しか入れていないはずだったが、甘味が口の中に広がっていく。
それだけ、糖分を欲している、ということだったんだろう。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……あら……
 それって、女の子と男の子が歩く……?」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「あ、正解」

[RPタブ] 園田 美月 : 妙に頭に残る夢を見たのを、覚えている。
所詮は夢のはずなのに、なぜだか頭から離れないような、そんなもの。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「美月も俺に並ぶくらいの頭脳を持っているとは思ってたけど
 まさかそこまで見抜かれるとは、はは!俺びっくりしちゃった」

[RPタブ] 園田 美月 : 「あ、ありがとう……
 ……でも、見抜いたわけじゃないのよ
 私もそんな夢を見たから、頭に残ってた……ってだけだもの」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「え?」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「……そりゃあ、胡乱だね、そんなこと、あるのかい?
 いや、無いね─────正直、嫌な予感がする」

[RPタブ] 園田 美月 : そうはいいつつも、ハロウィンの知識を蓄えていた半兵衛に、内心舌を巻きながら。
初めて会った時は無知、と言ったふうなのに。
ものの数日で、ハロウィンについて調べあげ、その起源から現代に至るまで、知り尽くしていた。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : マグカップに入った紅茶を、円を描くように揺らしながら。

[RPタブ] 園田 美月 : 「…………嫌な、予感……」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「はは、これは軍師としてやってきた俺の勘ってやつだけどね」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「ただ─────先に戦地に処りて敵を待つ者は佚し
 後れて戦地の処りて戦いに趨く者は、労す。」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「何か起こってしまってからでは、遅い
 異変を感じた今だからこそ、先に対処しなければならない」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────というわけで、美月」
美月の肩に手を置く。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「俺達も仮装しよう」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : にこっ!と笑う。

[RPタブ] 園田 美月 : 半兵衛の話に、ごくりと息を呑み、話を聞いていた。
そろそろ、ハロウィン。ということはつまり────”彼ら”と戦わねばならない時が来るのであり。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……ふぇっ?」

[RPタブ] 園田 美月 : 「え、か、仮装!?そ、そんな……ハイカラ(?)な!」

[RPタブ] 園田 美月 : テンパって、両手を顔の前でぶんぶんと振る。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……私、そういうことしたことないし……
 ……それに、似合わないわよっ……!」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「はいから?……それは、ちょっと分かんないけど
 でも、敵を知るには、己がその身と同じような状態になることが
 近道に近いとは思うだよね~」
へらへらと笑いながら。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「そう?似合うか似合わないかで言えば、俺は似合うと思うけど?」
小首を傾げながら。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「とりあえず仮装衣装準備のために、えーっと?
 確か、採寸が必要なんでしょ?」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「しよっか」
けろっと、そう告げる。

[RPタブ] 園田 美月 : 「う、うぅうう……」
半兵衛の言葉に、顔を赤くさせ、縮こまりつつ。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……へ、へえええええええ~~!!???!」

[RPタブ] 園田 美月 : 「なっ、さ、採寸って!ど、どうするか、わかってるのっ!?!」

[RPタブ] 園田 美月 : あたふたと、口をもごもごとさせる。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「寸法を計ればいいんでしょう?」
小首を傾げ。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「任せて任せて、大丈夫、俺軍師だから」

[RPタブ] 園田 美月 : 「そ、それはそうだけどぉ……!
 私は女で、半兵衛は男じゃない!その……風紀とか……色々……」
もごもご。

[RPタブ] 園田 美月 : 「り、理由になってなぁーーーい!」

[RPタブ]   : ─────美月の叫びが、木霊するのであった。

[RPタブ]   :  

[RPタブ]   :  

[RPタブ]   :  

[RPタブ] モードレッド : 2d6 (2D6) > 5[2,3] > 5

[RPタブ] モードレッド : 3 ジャック・オ・ランタン完成。かぶってパートナーを驚かせよう!

[RPタブ] モードレッド :

[RPタブ] モードレッド :

[RPタブ] モードレッド :

[RPタブ] モードレッド : 「さて、と」
カボチャを切り抜いたジャック・オ・ランタンを手に、リサのいる教室へ向かう

[RPタブ] モードレッド : このようなものに興味はなかったが、今朝見た夢が妙に頭に残って
ハロウィンとやらを楽しんでみることにしたのだ

[RPタブ] モードレッド : ハロウィン当日はステラナイトとして出撃する
だから、こうして前日に楽しもうってワケだ

[RPタブ] モードレッド : 「まあアイツも前日にこんなん被ってくるとは思わねぇだろうし…」

[RPタブ] モードレッド : 教室の前でカボチャを被る

[RPタブ] モードレッド : ……いつも兜ばっか被ってたから、なんか新鮮なような、懐かしいような

[RPタブ] モードレッド : 「おーい、リサ!」
リサがドアの傍にいることをカボチャの小さい穴から確認し、ガラッと教室のドアを開ける
さあ、驚きやがれ…!

[RPタブ]   : モードレッドが扉を開けた、そこには────。

[RPタブ] リサ : 6つの狐尾を生やす、カボチャを被った妖怪のような何かが。

[RPタブ] リサ : リサ、という声に反応して、くるりとカボチャの目を光らせていた。

[RPタブ] モードレッド : 「うおおおっ!?」

[RPタブ] リサ : 「ふひゃあああああっ!?」

[RPタブ] モードレッド : 驚いてとっさに跳び退る

[RPタブ] リサ : あまりにも驚いて、後ろに倒れそうになりながら。

[RPタブ] モードレッド : 「……リサじゃねぇか…驚かせやがって……」
よく考えたら尻尾が6つの少女など、リサに決まっていた

[RPタブ] モードレッド : 「っておい、大丈夫か!?」
倒れそうになっているリサを支えようと駆け寄る

[RPタブ] リサ : もふん、とモードレッドの腕に毛布のような感覚が伝いながらも。

[RPタブ] リサ : 「も、モードレッドさん……!ありがとございます……!
 び、びっくりしたぁ……」

[RPタブ] リサ : 間一髪、支えられたことにより、怪我はなく。
にこー、と変わらずの笑顔を向けていた。

[RPタブ] リサ : 支えられたことで、ごとん、と後ろに今まで付けていたカボチャが転がる。
そこから現れたのは、モードレッドの予想通り、リサ彼女で。

[RPタブ] モードレッド : 「大事ないならいいんだが…そのカボチャ、もしかして…」

[RPタブ] モードレッド : 「………ハハ」

[RPタブ] モードレッド : 「アハハハ! なんだよ、お前もおんなじこと考えてたのか!?」
涙目になるほど笑う

[RPタブ] リサ : 「あ、あうううぅっ……!」

[RPタブ] リサ : いつものひりついたモードレッドからは考えられないような、満面の笑み。
その笑いに、なんだかこっちも楽しくなり。

[RPタブ] リサ : 「えへへへ……!そうなんですっ!
 ……モードレッドさん、いつも難しそうな顔してて……こうしてビックリさせられたら、吹っ飛ぶかなぁ、とか思ってたりもしてたんですが……」

[RPタブ] リサ : ぴょこぴょこと、尻尾が興奮するように動き。

[RPタブ] リサ : 「……どうやら……心配しすぎみたいでした!」
えへへ、と笑顔を向けながら。

[RPタブ] モードレッド : 「……心配してくれたのか。でもオレを吹っ飛ばすには100年はえーよ」
笑いながら、飛び退ったことは忘れたように

[RPタブ] モードレッド : 「ま、あんがとな」

[RPタブ] モードレッド : 「にしても、なんでこう考えが被るかね…まさかお前もハロウィンの夢を見たとか言わないよな?」

[RPタブ] リサ : 「ふえ……えへへへ……」

[RPタブ] リサ : "あんがとな"……えへへ。
……ちょっぴり、嬉しい。モードレッドさんと、心が通えたみたいで。

[RPタブ] リサ : 「……あっ、えっと……!ハロウィンの夢、ですか
 ……そういえば、家族みたいな人たちが、魔女みたいな帽子をかぶってたような……」

[RPタブ] モードレッド : 「そうか…変な夢だとは思ったが……リサも同じようなのを見てたとなるとやっぱ変な夢だったんだな」

[RPタブ] モードレッド : 騎士としての直感で、なんとなくだが…その夢に出てきた少女と少年の行方が、気になった

[RPタブ] モードレッド : だからこうして、キャラ違いな仮装なんてのをしたのだが…

[RPタブ] モードレッド : 「ま、それはいずれわかんだろ」
たぶんだけど、と独り言

[RPタブ] リサ : …………変な夢。そう……かも。
楽しそうにしていた二人の人たちは、一体どこに向かっていたのかな。
お菓子を……貰いに?

[RPタブ] リサ : と、頭の中で浮かべつつも。

[RPタブ] リサ : 「だから、仮装を……だったんですね!
 ……モードレッドさんも……仮装をするんだなって、二回ビックリしちゃいました」

[RPタブ] モードレッド : 「オレも自分にびっくりしたよ…でも、結構面白いな。仮装ってのは」

[RPタブ] リサ : モードレッドに、こくこく、と。

[RPタブ] リサ : 「仮装ってしてみると……自分が自分じゃなくなるみたいで、ちょっぴり不思議な気分です
 私も、こうやってモードレッドさんを驚かしたくなりましたから……!」

[RPタブ] リサ : そして、転がるカボチャを手に。
あ、そうだ、と、声が漏れる。

[RPタブ] リサ : 「ふっふっふ……モードレッドさんっ」

[RPタブ] モードレッド : 「ん?どうした?」

[RPタブ] リサ : カボチャを盾にして、尻尾が後ろでうごうご。

[RPタブ] リサ : 「トリックオアトリート……です!
 お菓子をくれなきゃ、イタズラ……しちゃいますっ!」

[RPタブ] モードレッド : 「…………参ったな。オレお菓子なんて持ってねぇぞ」
頭を掻く

[RPタブ] リサ : 普段のリサは、こんなことはしない。
リサは、自らの"病"が移ることを懸念して、周りとの関わりをなるべく薄くしている。
それに釣られ、内気に、閉じこもるようになるように見えたのだが。

[RPタブ] リサ : その答えに、にっ、とカボチャが笑ったように見えた。

[RPタブ] リサ : 「それじゃあ……えへへ、イタズラ、しちゃいます!」

[RPタブ] モードレッド : 「お、おう……やれるもんならやってみな!」
ちょっとたじろぐが…すぐさまニッと笑みを浮かべて

[RPタブ] モードレッド : 「オレは反逆の騎士モードレッド様だ!そうやすやすとイタズラされないぜ!」

[RPタブ] リサ : 「うにゅにゅ……でも、負けませんっ!」

[RPタブ] リサ : 楽しげに、笑顔を浮かべながら。
モードレッドへとと飛びかかり、六つの尾でくすぐりのイタズラを構えようとしたのだった。

[RPタブ] リサ : 「モードレッドさんが反逆の騎士なら……私は、ええと……
 …………かっこいい、騎士です!」

[RPタブ] リサ : まさしく、騎士対妖狐の戦いが、今始まろうとしていた────!

[RPタブ] リサ :

[RPタブ] リサ :

[RPタブ] リサ :

[RPタブ] GM : 第ニ幕 間奏

[RPタブ] GM :  

[RPタブ] GM :  

[RPタブ] 少年 : 「いっぱいお菓子、もらえるかなぁ」

[RPタブ] GM : 魔女に扮した少年は、待ちきれない様子で窓の外を眺めている

[RPタブ] 少女 : 「どうかしら。ちゃんと怖がらせないと貰えないかも?」

[RPタブ] GM : 少年の姉は、その言葉とは裏腹に、どこか不安そうな声色だった。

[RPタブ] 少年 : 「むむぅ、お姉ちゃんどうしたの? 何だか心配ごと?」

[RPタブ] 少年 : 姉たる少女は、己の手のひらを見つめて、それから少年に曖昧な笑みを見せて、こう言った。

[RPタブ] 少女 : 「大丈夫、何でもないから。ハロウィンの夜は、私が守るからね」

[RPタブ] 少女 : ────これが君たちの見た、昨夜の夢だ……。

[RPタブ] GM :  

[RPタブ] GM :  

[RPタブ] GM :  

[RPタブ] 真島 吾朗 : ─────校舎裏、また煙草を吹かす男が一人。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 今日は、ハロウィン当日であり。
そして─────女神のお告げにより、ステラナイト達が
世界の命運を掛けた戦いを繰り広げる、その日であった。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 真島、そして暁もまた、その戦いに身を投じることとなる。
拒否権等は、当然のように存在しない。
願いを掛けた戦いなのだから、そしてステラナイトに選ばれたのだから。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 真島は、空を見上げて、ニヤリと笑う。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「のう、暁ィ」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「戦いが終わったら、腹一杯、食わせてやりたいのぅ~」

[RPタブ] : 「そうね。そのために一杯お菓子作ったんだもの!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ヒヒヒ!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 男は、笑う。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────行くでぇ、暁」

[RPタブ] : 「うん!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : そして、暁に手を翳す。

[RPタブ] : 暁と艤装は、輝く光となって
真島と共に戦い、そして守る剣となる

[RPタブ] : 『……みんなを、守りましょう』

[RPタブ] : 『そして…無事に帰って来てね。私も先生を守るから』

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ヒヒヒ……!誰かに心配されんのは、どぉ~~もくすぐったくて
 しょうがあらへんが─────大艦隊の御加護を貰えるっちゅうんなら
 こないなもん、世界中の男子が羨むことやろうなぁ」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────ああ、守ったるわ、この世界」

[RPタブ] 真島 吾朗 : ─────黒光る剣を握り締め。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「この学園の、腐ったような不良共も
 ワシらを差別する先住民共も
 ─────菓子の貰えない不憫な子ども達も」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「そして、お前も
 ぜ~~~~~~~んぶ、守ったるわ」
ニィッ!と口角を吊り上げさせ、笑いながら。

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────お楽しみはこれからやでぇ?」

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 園田 美月 : ハロウィン祭の賑わいが、静かな生徒会室へと伝わる。

[RPタブ] 園田 美月 : 生徒会室を気にする者はなく、その場にいる者もいない。
なにせ、今日は祭り。主演が裏方など気にするはずはないのだから。

[RPタブ] 園田 美月 : 「ずいぶん、にぎやかね……
 ……これを、私たちは……守らなきゃならない、その責務がある」

[RPタブ] 園田 美月 : 窓に、手を触れながらも。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「………ああ、そうだね」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 男の言葉は、どこか寂しげで、そして悔やみの感情が入っていた。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「………戦って勝つのは下策。戦わずに勝つのが最上。
 ……とは、今回はいかなかったみたいだ」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : ─────あの夢は、そういうことだったのだ。
女神様からのお告げってやつなのか?
……俺達が、戦わなくちゃいけない相手を映し出す、"窓"だったんだ。

[RPタブ] 園田 美月 : 「…………」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 全くもって、胸糞悪いね。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────ま、とは言え、やらなくちゃ世界が滅んじゃうんで」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : ひょいっとテーブルの上から降り、美月の方へと歩み寄る。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「俺を"使って"くださいな、主」
そっと、手を伸ばす。

[RPタブ] 園田 美月 : 半兵衛の予感は、当たっていた。
”今から倒さなくてはならない相手”として、夢に見させられたのは、あの二人。
みなの日常を、世界を守るにはそれを倒さなくてはならない。

[RPタブ] 園田 美月 : けれど。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……ええ」

[RPタブ] 園田 美月 : 「竹中半兵衛。
 ……あなたを、私の剣として振るわせてもらうわ
 ブリンガーとしての責任を、持たせてちょうだい」

[RPタブ] 園田 美月 : その手に、触れる。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「もちろんさ」
そして─────その指と指の間から、眩い光が放たれる。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : やがてそれは、半兵衛の体を包み込んでゆく。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────美月、この先の戦い
 誰かを傷つけるのは、この俺だ」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「責任とか、負担とか、全部一人で背負うことはないよ
 ─────全部、この俺のせいにして、楽になってくれ」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : ─────そして、半兵衛は、一本の大剣へと変わる。

[RPタブ] 園田 美月 : その大剣を、優しく、抱きかかえるように受け止めて。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……ふふっ、半兵衛」

[RPタブ] 園田 美月 : 「私の性格、わかってるでしょう
 そんなのは、認められないって」

[RPタブ] 園田 美月 : だから────、と、その剣を、握り締める。
それは、任せるだけの、弱弱しい握り方ではなく。

[RPタブ] 園田 美月 : 「────二人一緒に、背負いましょう」

[RPタブ] 園田 美月 :
兵士  軍師            軍
「私と、あなた。二人で一つの、ステラナイトなのだから」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : ………人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり。
地でいくねぇ、この名君は。

[RPタブ] 園田 美月 : ……前なら、こうやって分け合うなんて、考えられなかった。

[RPタブ] 園田 美月 : この大剣が、軽く感じるのも────。
……彼が、こうしていくれる……から。

[RPタブ] 園田 美月 : 「それじゃあ……
 ……悪戯をする子は、お菓子をあげないとね」

[RPタブ] 園田 美月 :  

[RPタブ] 園田 美月 :  

[RPタブ] 園田 美月 :  

[RPタブ] モードレッド : 夜の街はずれ、二人が出会った場所で

[RPタブ] モードレッド : モードレッドは、戦いの場がある方角を見つめていた

[RPタブ] モードレッド : これからこの階層の命運を賭けた戦いが始まる
…その前に、自分のパートナーに言わなくちゃいけないことがある

[RPタブ] モードレッド : 「なあ、リサ…」
目線は戦いの場から逸らさずに

[RPタブ] モードレッド : 「オレは最初、世界を守るとかみんなを守るとか、考えてなかったんだ」

[RPタブ] リサ : 杖を握ったまま、モードレッドと同じ方向を見やる。
……どこか、儚げな、仕方ない、というような顔を向けながらも。

[RPタブ] リサ : 「…………モードレッドさん……」
その話に、耳を傾けて。

[RPタブ] モードレッド : 「ただ、喧嘩売られたから買って、願いを叶えて父上を越えようと、そう思ってただけだったんだ…」

[RPタブ] モードレッド : 「でもな…オレもこの世界に守りたいと思えるものを見つけた」

[RPタブ] モードレッド : リサの方を見る

[RPタブ] モードレッド : 「だから、オレは全力で戦う。守りたいものを守るために、な」

[RPタブ] リサ : 「へっ…………」

[RPタブ] リサ : ……守りたい……もの。
…………それって……今のっで……。

[RPタブ] リサ : 「……あ、あうあうぅっ……」

[RPタブ] リサ : 薄らと血色の良い顔が、ぽふんと真っ赤に染まりながらも。

[RPタブ] リサ : 「…………分かりましたっ」

[RPタブ] リサ : 「私も……モードレッドさんと、同じです
 全てを守りたい、とか、そんな夢は思えなくて……」

[RPタブ] リサ : リサは迷っていた。
果たして、"敵"と戦うことが良い事なのか。
そもそも"敵"は"敵"なのか。判断は、迷っていたけれど。

[RPタブ] リサ : 「……でも、そんな私にも……できることはありますっ」

[RPタブ] リサ : ぽぉ、とリサの体が光り輝く。
それは、リサとモードレッドが初めて会った時のような、暖かな光。

[RPタブ] モードレッド : 「ああ。オレに、力を貸してくれ」
エスコートするかのように、手を差し出す

[RPタブ] リサ : その手に、光が束ねるように集まり。
エスコートされるように、モードレッドの手に柄が握られる。

[RPタブ] リサ : 『……はいっ!
 モードレッドさんの、カッコいい夢を……私に、手伝わせてくださいっ!』

[RPタブ] リサ : やがて、モードレッドの手に馴染む1つの剣へと、成る。

[RPタブ] モードレッド : 「……任せろ。お前の力を借りたオレは無敵だからな」
ニヤッと剣に笑いかけ

[RPタブ] モードレッド : 「反逆の騎士・モードレッド……いや、今はただの騎士・モードレッド」

[RPタブ] モードレッド : 「守りたいもののついでに、この世界も守ってやらぁ!」
剣を担ぎ、戦いの場へと足を向けた────

[RPタブ] モードレッド :  

[RPタブ] モードレッド :  

[RPタブ] モードレッド :  

[RPタブ] GM : 幕間・間奏

[RPタブ] GM :  

[RPタブ] GM :  

[RPタブ] GM : 大きなジャック・オ・ランタン、立ち並ぶろうそく、あたたかな篝火、けれどそれらは奇妙に歪んでいる。

[RPタブ] GM : やがて舞い降りた巨大な龍を前にして、姉と呼ばれた少女は剣を構える。

[RPタブ] GM : 彼女がこのステラバトルに勝利したのか、否か。

[RPタブ] GM : それはもはや語るまでもない。何故なら、これからあなたたちが相手にするのは──────

[RPタブ] ハロウィンのエンブレイス :  

[RPタブ] ハロウィンのエンブレイス :  

[RPタブ] ハロウィンのエンブレイス :  

[RPタブ] GM : 奇妙に歪んだ巨大なジャック・オ・ランタン、立ち並ぶろうそく、夜空を赤く染める篝火。

[RPタブ] GM : そして空から舞い降りるのは、かつて別の階層群を滅ぼした異形の龍。

[RPタブ] GM : 今、ハロウィンナイトの続きが描かれる。

[RPタブ] GM :  

[RPタブ] GM :  

[RPタブ] ハロウィンのエンブレイス : 願いの決闘場にて、一本の大剣を支えにし
一人の少女が立っていた

[RPタブ] ハロウィンのエンブレイス : その目は、自分を阻むものに対して向ける、憎しみの目をして
その剣には、世界を滅ぼすものに対して向ける、怒りを込めて

[RPタブ] ハロウィンのエンブレイス : その少女は、ステラナイトたちに相対する

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────"ジャック・オ・ランタン"」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「地獄にも、天国にも行けへんかった、哀れな男やって
 暁から教えてもろたことがあるが
 ─────なんちゅうことやろうなぁ、ほーんま」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 黒光る剣を肩に乗せたまま、関節を、コキ、コキ、と鳴らし。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 眼光だけで人を殺しかねないような、鋭い瞳が細くなり。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「……ロアテラに支配されてもうた人間
 死んでも、死に切れん存在
 ─────ハロウィンにピッタリなのが、逆にムカつくのう」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 少女を見て、憐みの眼差しとなる。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……でも、あの子の灯りを照らしてあげられるのも……私たちだけ、ね」

[RPタブ] 園田 美月 : 死後の世界、ただ彷徨うだけとなったジャックは、カボチャの明かりを頼りにずっと、ずっと、歩みを止めない。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 美月の言葉に、ヒヒヒ!と肩を揺らしながら笑い。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────間違いあらへんなぁ」

[RPタブ] 園田 美月 : ならば、別の灯りを照らす役目は────私たちに、ある。

[RPタブ] 園田 美月 : ただ、それには……彼女を倒さなくてはならない、覚悟がいる。
…………お願い、半兵衛、見守っていて。

[RPタブ] モードレッド : 「なるほどな、じゃあやってやろうじゃねぇか。その役目ってやつを」

[RPタブ] モードレッド : 今のオレとお前なら、どんな人の痛みも辛さも救い上げられる
リサ、お前もそう思うだろう?

[RPタブ] ハロウィンのエンブレイス : 少女の隣に、少年が現れる。彼女らは互いの手のひらを合わせ、こう言った。

[RPタブ] ハロウィンのエンブレイス : 「―ハート・アクティヴェート」

[RPタブ] ハロウィンのエンブレイス : きっと彼女は、こんな風にかつての故郷を守ろうとしたのだろう。

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 : ─────それは、長きに渡る死闘であった。

[RPタブ] 真島 吾朗 : これほどにまで、心身共に削れるような戦いが、今まであっただろうか。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 真島の、綺麗にセットされたテクノヘアも、血と汗で崩れ。
呼吸を荒げながらも─────。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ぜぇ……ぜぇ………ヒヒ、ヒヒヒ……!……やった、で……暁ィ」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 口元の血を袖で拭い取り、ニヤリと笑う。

[RPタブ] : 『やったわね! よく頑張ったわ!』

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ヒヒヒヒ……暁のおかげやで、ほんまありがとな……
 ワシも……ここまで楽しい戦いができるとは、思わへんかったわ
 ─────あの兄弟にも、ワシぁ感謝せーへんと、アカンわなぁ」

[RPタブ] 真島 吾朗 : よろめきながら、伏す一人の少女と、一本の剣の方へと向かいながら。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────モードレッドォ!美月ィ!!
 ……この兄弟は、任せたでぇ!!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 再び真島は─────黒光る剣を肩に乗せ
そして、天高くそこに立つ、龍を見上げる。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ワシのメインディッシュは、こっからや、ヒヒヒ……!
 ワシにとっての、ハッピーハロウィンは、こっからやぁ……!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「暁、着いてこれるかぁ!?」

[RPタブ] : 『もちろん! あの悪い龍をやっつけちゃいましょう!』

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ヒヒヒ……!そう答えてくれると思っとったでぇ!!
 お前さんはワシの、最高のパートナーじゃあッ!!
 ─────こっからが、道を極めた男とレディの、正念場じゃあああッ!!!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : そして─────任侠と、レディは、龍討伐のために大きく飛翔するのであった。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 『─────だってさ、美月、俺らはどうするよ?』
美月が持つ大剣が、言葉を紡ぐ。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……あの人は……止まりそうにないわね」
苦笑のような、苦笑いのまじる笑いを浮かべながらも。

[RPタブ] 園田 美月 : 「私は、戦いに来たわけじゃないわ
 このハロウィンを、みんなの平和を守るために来たの」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 『ああ─────それでこそ、俺の主だ』

[RPタブ] 園田 美月 : そして、宣言するように大剣を抱えながら。
戦いは終わり、倒れたエンブレイスに近づきながら。

[RPタブ] 園田 美月 : 「半兵衛も、お疲れ様。
 ……あなたが指揮してくれたから、私は剣を振るえたのよ」
にこ、と剣に微笑みかけて。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 『はは、俺は寝てただけだよ、頑張ったのは美月と
 ─────あとは、そうだね、この兄弟も……よく頑張ったさ』

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : ……子ども達がこうして、身を削りながら、世界の命運を掛けた戦いで
血を流さなくちゃいけないっていうのは、正直俺は、まだ飲み込めちゃいない。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : ただそれでも─────美月のように、守りたい何かがあって
それのためなら、どんなことでも耐えてみせるという、強い意志を持った
そんな子供達がいることもまた、事実だ。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 俺はこの、クソみたいな世界で
俺なりの、寝て暮らせる世を作り上げるために……。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 『─────今後も、俺の主君として、頑張ってね、美月』

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : へらへらと笑うのだった。

[RPタブ] モードレッド : 「さて、龍退治に行くか…あのエンブレイスを介抱するか…」

[RPタブ] モードレッド : 自分の持っている剣に、相棒と話すかのように話しかける

[RPタブ] モードレッド : 「リサから見てどうだ?あの兄弟は大丈夫そうか?」

[RPタブ] リサ : 『はい……!
 今は倒れてるだけでしょうし……園田さんや、竹中さん…お二人が見てくれているはずですから』

[RPタブ] リサ : 手に収まる剣は、頷くように震えて。

[RPタブ] モードレッド : 「オーケーオーケー。大丈夫そうなら話は早いな」

[RPタブ] モードレッド : 「龍退治と行こうじゃねぇか。騎士たるもの、それぐらいの武勇伝の一つぶち立てなくちゃあな」

[RPタブ] リサ : 『ふふっ……! 戦いを────"反逆"をしたいんですねっ!』

[RPタブ] モードレッド : 「ああ。奴はこの世界を、守るべきものがいる世界を滅ぼそうとした。ならオレらはそれに反逆するまでだ!」

[RPタブ] リサ : ……怖いものがないわけでもない。
流石にほかの人たちの戦い方を見たら、竦むようなものもあるけれど……

[RPタブ] リサ : でも、モードレッドさんが私を握ってくれる限り……勇気は、どんどん溢れ出てくる……!

[RPタブ] リサ : 『────はい!!騎士として、一緒に、"反逆"ですっ!』

[RPタブ] リサ : 大龍の思いも、なにか理由があるかもしれない。
……でも、モードレッドさんの勢いは、止まらない。
それなら、もし、危なくなったら……私が、戦いを止めてみせる……

[RPタブ] リサ : 戦ったとしても、守るための戦い……!
傷は、出ないように!

[RPタブ] リサ : モードレッドが反逆を決意したように、リサもまた、剣の中で、決意を新たにする。
────共に、立ち向かうという決意を。

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 : ハッピ~~~~~~~ハロウィン!!

[RPタブ] 真島 吾朗 : SoAでは、多くの生徒達が仮装パーティーを楽しんでいた。
お菓子の交換やら、いつもと違う衣装のままふざけったりやら
それぞれ、自由な時間を過ごしていた。

[RPタブ] 真島 吾朗 : そしてそんな中─────。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「トリックオアトリートってか、ヒヒヒ!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 全身包帯グルグル巻きの真島の姿がそこに!

[RPタブ] 真島 吾朗 : まるで、それは棺の中に眠りし、ミイラの姿のようで─────。

[RPタブ] 真島 吾朗 : この男もまた、ハロウィンというお祭り騒ぎを楽しんでいたのかと思いきや。

[RPタブ] 真島 吾朗 : ─────ここは、保健室。
そして、包帯グルグルの真島は、ベッドの上で動けないままでいた。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「…………はぁぁぁ~~~~~~~」
クソデカ溜息をするのであった。

[RPタブ] : 「先生!調子はどうかしら!」
騒がしくドアを開けて入ってくる

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「どわぁああぁっ!?静かに開けんかい!?
 ビックリしてワシの肋骨が……アイタタタタっ!?!?!」

[RPタブ] : 「あらら…思ったよりやられてるのね…」

[RPタブ] 真島 吾朗 : (´・ω・`)

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「……ヒヒ、でもワシぁ満足してるでぇ
 あの龍との死闘は……ほ~んま楽しかったでぇ」

[RPタブ] 真島 吾朗 : ニヤリと、暁を見て笑う。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「おかげ様で、こない姿になってもうたが
 逆に命拾えたっちゅうわけや、それも暁のおかげやろうなぁこりゃ」

[RPタブ] 真島 吾朗 : グルグル巻きの腕を掲げながら、手を振ろうとすると。
滅茶苦茶痛いらしく、苦虫を食い潰したような顔になる。

[RPタブ] : 「すごい戦いっぷりだったものね。先生は無茶しすぎなのよ」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「いてててて……ヒヒヒ!男っちゅうのはのう、大人になっても
 童心を忘れへんもんなんやでぇ~?
 そもそも、そういう感情もワシぁ、生きる上で大切なもん思うてる」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────ヒヒ!とは言うても、"レディ"目指す暁にとっちゃ
 あーんまおもろい話でもあらへんか?」

[RPタブ] : 「そうでもないわよ。大人のレディは大人のことを理解できるもの」

[RPタブ] 真島 吾朗 : ほぉ~?と、真島の眉が興味深そうに動く。

[RPタブ] : 「ま、レディのわたしからすると、そういう人が多いのはわかるけど…気持ちはわからないって感じかしら」

[RPタブ] : 「男の人ってなんか…そんな感じって本で読んだわ!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ヒヒヒヒ!ちゃ~んと男の勉強しとるっちゅうわけか
 どんどん女を磨いとるのぉ暁は」

[RPタブ] 真島 吾朗 : だらりとベッドで力を抜き、天井を見上げる。

[RPタブ] : 何だかふわふわとした大人感を語りながら、カバンからお菓子を取り出す

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「このまま時が流れ、暁がほんまもんのレディになった時
 一体、どないな男と恋をするんかのう」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ヒヒヒ、教師冥利に尽きるわほんま!楽しみやのぉ~
 ─────ん?」

[RPタブ] 真島 吾朗 : ちらりと、暁の取り出した菓子を見やる。

[RPタブ] : 「はい、お菓子。一緒に作った奴の残りと、新しく作ってきたやつ」

[RPタブ] : 「一緒に作ったやつはみんなに配ってほとんどなくなっちゃったからね」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ヒャハハハ!中々モテモテやないかい!
 これはワシが思うたよりも、魔性のレディやなァ~?」

[RPタブ] : その”みんな”には、もちろん、あの兄弟も含まれており…

[RPタブ] 真島 吾朗 : あんがとさん!と暁の菓子を受け取りつつも
ギブスと包帯でグルッグルに固められた腕では、自分の国には持っていけず。
(´・ω・`)というような顔をした。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 残念そうに溜息をつきつつ、ちらりと暁を見て。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────あの兄弟は、どやった?元気そうやったか?」

[RPタブ] : 「ええ。体のほうは、ちょっと疲れてるみたいだけど…特に問題はないみたい」

[RPタブ] : しょうがないわね…とお菓子を真島の口元に運びながら

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ほなら、一安心やな」
心の底からそう思っているような、穏やかそうな顔を一瞬浮かべつつ。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ん゛っ!?」
不意に、菓子を口の中に放り込まれ、ビックリしつつも。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 咀嚼。モグモグとその菓子を味わい。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────うまっ!」

[RPタブ] : 「よかった!」

[RPタブ] : 「……でも、あの兄弟のいた階層は、もうないわけじゃない…?」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「……そうなるやろうな」

[RPタブ] 真島 吾朗 : エンブレイスに負けてしまったステラナイトの末路。
それは、その者を死を意味する、というわけではないが
しかし─────失うものは、存在してしまう。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 世界の崩壊。
このアーセルトレイでは、幾つもの世界が連なり浮遊する都市だ。
しかし、エンブレイスによって、その世界が破壊されてしまうこともある。

[RPタブ] : 「私はずっと、この階層の世界のことを考えてたけど…故郷を失ってしまった人もいるんだって、わからされたわ」

[RPタブ] 真島 吾朗 : ……ほーんま、よう考えとるわ、このレディは。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「ワシらかてそうなんや、そうなると……もっと多くのもんが
 そんな目に遭っとると考えても、けったいなことあらへんやろうなぁ」

[RPタブ] 真島 吾朗 : ─────真島 吾朗もまた、このアーセルトレイに初めから住んでいたわけではない。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 自身が住む世界を滅ぼされたのだ。
─────ロアテラによって。

[RPタブ] : 「ええ。だからね、私、願いをもう一度考え直したわ」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「……ほぉ?」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 興味深そうに、目を細める。

[RPタブ] : 暁は、元居た世界から飛ばされてきただけで、ロアテラに滅ぼされたわけではなかった
なので、世界を守るという使命を以前のまま持って臨むことにしていたのだが…

[RPタブ] : 「私、みんなの故郷を取り戻したいわ! もちろん、この世界も守るけど!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 少女の、決意と覚悟の言葉に
男の口元は、三日月のように、にんまりと吊り上がり。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────ええやないけぇ、ほんまおもろいレディやで暁は」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「夢はデッカくっちゅうことや!ヒヒヒ!
 その方が!数十倍!数百倍燃えるでぇ~~~!!」

[RPタブ] : 「そ、だから先生も早く怪我治すのよ!」

[RPタブ] : 「じゃないと学校の治安も悪くなっちゃうし…」

[RPタブ] : 「…何より私が寂しいじゃない!」

[RPタブ] 真島 吾朗 : その言葉に思わず。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「─────ブワハハハハハハハ!!!
 なんやまだまだお子ちゃまやないかぁ?」
思いっきり大爆笑をし。

[RPタブ] 真島 吾朗 : ピキィンッ。
ヒビの入った肋骨に、ダメージが……。

[RPタブ] 真島 吾朗 : 「あいだああああああああああああああッッッ!!??!?」

[RPタブ] 真島 吾朗 : 男の情けない叫び声が、木霊する、そんなハロウィンであったとさ。

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] 真島 吾朗 :  

[RPタブ] モードレッド : その病室の隣の病室
なんだか聞き覚えのある声で絶叫が聞こえてくる、そんな部屋で

[RPタブ] モードレッド : 一人の騎士が、同じように包帯グルグル巻きでベッドで寝ていた

[RPタブ] モードレッド : 身の丈何倍もある龍を討伐したのだ。名誉の負傷と言っても差し支えないものではあるが…その騎士は不満げな顔をしていた

[RPタブ] モードレッド : 「まったく…自分が不甲斐ないぜ……リサと一緒に戦ったのにこのザマとはなぁ…」

[RPタブ] モードレッド : 「あそこでこう剣を振ってりゃなぁ!こんなケガなんてせずに仕留めきれて…あいててて」

[RPタブ] モードレッド : 声を荒げすぎて傷口に響き、顔をしかめる

[RPタブ] リサ : 「あっ……まだ、完全には癒えてませんから……
 あんまり体を動かすと、痛んじゃいますよ」

[RPタブ] リサ : 心配そうに、そのしかめた顔をのぞき込む。

[RPタブ] リサ : モードレッドが横たわる、ベッドの隣。
椅子に腰かけたリサは、自らの代わりに戦ってくれたモードレッドのため、リンゴを剝いていた。

[RPタブ] リサ : 「あはは……でも、モードレッドさんは、本当にカッコよかったですから……!
 ……それとも、まだ……戦い足りなかったのでしょうか?」

[RPタブ] リサ : 龍を追いやることが出来たとはいえ、不満そうな顔をしているモードレッドにそう問いかける。
……私としては、あれ以上戦ったら……傷が増えちゃうんじゃないかって、心配だけど……。

[RPタブ] モードレッド : 「いや、そこは満足してる…お前も心配してくれてたしな」

[RPタブ] モードレッド : 「あんな龍、元の世界でもお目見えしなかったし。それに…お前と共に戦えて、楽しかったし」

[RPタブ] モードレッド : その時の高揚感を思い出すように、ニヤっと笑って

[RPタブ] リサ : 「わ、それならよかったです……!
 ふぇ……た、楽しかった……!?わ、私と一緒に……ですか……!?」

[RPタブ] リサ : ぱちぱちと、目を瞬く。しかし、モードレッドの顔がそれは嘘ではないことがわかる。リサは、そんな様子に、恥ずかしいやら、嬉しいやらで、椅子の上で縮こまっていた。

[RPタブ] モードレッド : 「こういうのも…前の世界ではなかったな…」
そんなリサの様子を見て、ぽつりと、嬉しそうに…寂しそうにそう言った

[RPタブ] モードレッド : 「結果だけ求められてきたし、オレも結果だけ求めてた」
「それで、行きついた先には何もなかった」

[RPタブ] リサ : 「…………。 前の世界……」
そういえば、モードレッドさんの……昔話って、聞いたことない。
……反逆、っていつも言ってるけど……その昔には、何があったのかな。
……どうして、そんな事を思うようになったのかな。

[RPタブ] リサ : 「頑張った先に……何も、ですか……」

[RPタブ] リサ : さくさく、と、拙い手で動かしていた果物ナイフが、止まり。
じっ、とモードレッドの顔を見る。

[RPタブ] リサ : 「……”反逆”を考えたのも、そのため……ですか?」

[RPタブ] モードレッド : 「……ああ。反逆すれば、存在を認めてもらえるかもしれないと思ったから」

[RPタブ] モードレッド : 自分が求めていた結果。それは父上に認められること

[RPタブ] モードレッド : 「ま、上手くはいかなかったんだけどな。もちろん後悔なんてしてねぇぞ?」

[RPタブ] リサ : 「……そうだったんですか……」
とはいえ、上手くいかなかった、と言う言葉に、しょんぼり、と眉が下がりつつも。

[RPタブ] リサ : 「じゃあ、その時したことが……今のモードレッドさんの、一つ……
 そう……思ってるんですか?」

[RPタブ] モードレッド : 「そうだな…考えてみりゃ、オレにとって反逆は、運命に抗うってことだったんだろうな」

[RPタブ] モードレッド : 「そんでそれはオレの一つだ」

[RPタブ] モードレッド : 思い返す。リサと出会ったときのことを
あれも反逆して一人で突っ走った結果だった

[RPタブ] モードレッド : 今回は、抗った結果がこれなら…十分満足できるものだ

[RPタブ] リサ : モードレッドさんは、それでもどこか、満足そうだった。
それは……モードレッドさんが、自分の力を、どこまで通せるのか……そんな、試練を自分に課す、という生き方。
……すっごーーく、大変なことだけど、それを貫いたモードレッドさんだからこそ、楽しそうなんだな、って思えて。

[RPタブ] リサ : 「……それなら、良かったです……!
 私も……その抗う手助けを、しっかりと出来たんですから!」

[RPタブ] リサ : にこー、と。また、嬉しそうな顔でモードレッドに見返す。

[RPタブ] リサ : ことん、モードレッドの近くの机。
そこに、兎の形をしたりんごと、カボチャのお菓子が並べられて。

[RPタブ] リサ : 「……それに、私は……モードレッドさんの気持ちも、なんとなく……わかる気がするんです」

[RPタブ] リサ : ちらりと、目線を手元から、モードレッドに上げて。

[RPタブ] モードレッド : 「そうなのか?」

[RPタブ] モードレッド : リンゴを美味しそうに食べながら聞く
リサには確かに強い意志を感じることが多いが、なんだか意外な気もして

[RPタブ] リサ : こくり、と頭を動かし、頷く。

[RPタブ] リサ : 「……私は、元々いた世界では……優しいお母さんと、優しいお父さんに育てられてきました」

[RPタブ] リサ : そうして、リサは口を開く。

[RPタブ] リサ : それは不幸な事故だったのか、運命だったと言えるのか。
マフィアの母を持つリサは、ある日相手組織に、とある病の感染源を送り付けられた。
それに感染したリサは、不治の、そして致死率100%の病に掛かった。

[RPタブ] リサ : リサ自身は、これの全てを把握できているわけではなかったが、それでも、自らの掛かった病が、とても重たいものだという認識はあった。

[RPタブ] リサ : 「……お母さんは、怒っちゃって、私を病院に置いて、どこかに行っちゃったんですけど……」

[RPタブ] リサ : マフィアの身内に傷が負わせられたのなら、その次に起こることは相手への報復だろう。

[RPタブ] リサ : 「……私は、別に、気にならなかったんです
 私はただ……」

[RPタブ] リサ : ぽふん、と、頭を、モードレッドのいるベッドの上に乗せて。

[RPタブ] リサ : 「……お母さんと、一緒にいてもらえたら……
 こんな私でも、認めて、受け入れてくれたら……それで、良かったんです」

[RPタブ] リサ : ……少し、怖かった。

[RPタブ] リサ : ……私の病のことは、モードレッドさんに隠したままだった。
この世界がどうかはわからないけど、もしモードレッドさんに移ったら……
…………もし、モードレッドさんが、私を拒絶してしまったら……。

[RPタブ] リサ : ……口に出してしまって、少しだけ、怖かった。

[RPタブ] モードレッド : 「………なるほどな」
ベッドの上のリサの頭に、ぽすっと手を乗せて

[RPタブ] モードレッド : 「確かに、似た者同士かもしれねぇな。オレらは」

[RPタブ] モードレッド : 感染症など気にする素振りを見せず、先ほどと変わらず話し続ける

[RPタブ] リサ : 「ひゃわっ……!?……へっ……」

[RPタブ] リサ : くすぐったくて、思わず口が緩んじゃう。
……でも、今の話を聞いても、変わらない様子に、目を大きくして。

[RPタブ] モードレッド : 「母上もオレ自身を認めちゃくれなかったからな…」
母上にとって、自分はあくまで道具でしかなかったから

[RPタブ] リサ : 「……驚かないん……ですか?
 ……それに、黙ってちゃいましたし……」

[RPタブ] リサ : …………モードレッドさん……。

[RPタブ] リサ : その言葉の裏にどこか、哀愁を感じながら。

[RPタブ] モードレッド : 「まあ驚きはしたけど、なんかお前の強さに納得がいったよ」

[RPタブ] モードレッド : 「優しいのに、芯に一本通ったもんがある。それがお前の強さだな」

[RPタブ] モードレッド : 「だからだろう。オレが素直にお前のことをシースとして受け入れられたのは」
疎まれる存在の立場は、オレもわかる
それでも、親のことを許すことができるのは…オレにはない強さだ

[RPタブ] リサ : 「……あっ…………」

[RPタブ] リサ : ……不安、怖い、ドキドキ。
そんな感情で詰まっていた胸が、スっと透き通るような感覚で。

[RPタブ] リサ : 「あぅぅ……」

[RPタブ] リサ : 顔をぐりぐり。恥ずかしくって、ちょっぴりベッドの端っこを掴む。

[RPタブ] リサ : 「……えへへ……カッコいい、憧れのモードレッドさんにそんなことを言われるなんて……嬉しいです……」

[RPタブ] リサ : ……モードレッドさんは、カッコいい。
運命に流されることもない、むしろ、それに刃向かっていく。
傷がついても、諦めずに、果敢に、どんなものでも立ち向かう。

[RPタブ] リサ : それは────どこか、夢に見た。
あの龍に立ち向かい、無念の中で倒れてしまった、姉弟の勇姿と重なるところがあって。

[RPタブ] リサ : 「……ありがとうございます
 ……私、自信がちょっぴり付きました」

[RPタブ] リサ : えへへ、と、ベッドから顔を上げて笑いながら。

[RPタブ] リサ : 「……今回の事件だって、モードレッドさんが頑張ってくれたおかげで……
 ……きっと、あの人たちの仇も取れましたよっ!」

[RPタブ] リサ : ……もちろん、全部取り返せたわけじゃない。
エンブレイスとして過ごした時間も、あの人たちが生きてきた世界も、無くなってしまったままだけど。

[RPタブ] リサ : 「……モードレッドさんは、優しい人ですから……!
 あの人たちの代わりに、"反逆"出来てました……!」

[RPタブ] モードレッド : 「……そう、だな」

[RPタブ] モードレッド : 優しい人と言われて、照れくさそうに笑う

[RPタブ] モードレッド : 「何にせよこれで一件落着、か」

[RPタブ] モードレッド : 今回の戦いはここでおしまい。でも、ステラナイトに選ばれた以上、戦いはまた起こるだろう

[RPタブ] モードレッド : 「今回はほんと助かったぜ、リサ」

[RPタブ] モードレッド : だから、この関係はまだまだ続くのだ。
それが嬉しくて、はにかみながら

[RPタブ] モードレッド : 「そんで…これからもよろしくな!」

[RPタブ] リサ : ……そう、この関係はまだ続く。
ブリンガーと、シース……1人の反逆の騎士と、その剣である以上。

[RPタブ] リサ : それが、嬉しくてはにかみながら。

[RPタブ] リサ : 「────はい!これからも、よろしくお願いします!」

[RPタブ] リサ : ぎゅっと。彼女の手を、握った。
……ごつごつしたような、柔らかいような、不思議な感じで。……母親と握った手と、とても……似ていた。

[RPタブ] リサ :

[RPタブ] リサ :

[RPタブ] リサ :

[RPタブ] 園田 美月 : お祭りは、一日で終わり。

[RPタブ] 園田 美月 : パートナーと過ごした時間も、敵と立ち向かった時間もあっという間。
それも含めて、全てハロウィンの祭りの中なのだから。

[RPタブ] 園田 美月 : 楽しかったけれど、園田美月の祭りはそれだけでは終わらない。
なにせ、彼女には生徒会としての責任が残っているのだから。

[RPタブ] 園田 美月 : 「半兵衛!ちょっと重いかもしれないけど、頑張ってね!」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「ひぃぃ~~~」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 普段飄々と、そしてへらへらとしている半兵衛だが
今日というこの日は、美月の右腕として肉体労働をしていた。

[RPタブ] 園田 美月 : いつもの、生徒会室。
その中で美月は片付けの書類を書きながらも、半兵衛に荷物運びの指示をしていた。

[RPタブ] 園田 美月 : ブリンガーの美月とシースの半兵衛では、いくら男女とはいえ力の差はあるだろうが。
なにせ、美月にはやらなくては行けないことが多すぎる。
そのため、頭脳中心の半兵衛を酷使している。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 当然、男なので、女性が重たい荷物を持つのを肩代わりするというのは
拒絶するようなことでもないのだが
それはそうと、病弱体質な半兵衛にとっては普通に、いやかなりキツかった。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「こ、これどこに置けばいいー!?」
顔が見えなくなるくらい大きなダンボールを持ち上げながら。

[RPタブ] 園田 美月 : それはそこに置いておけばいいわよ!と、積み上がったダンボールの上、天井スレスレを指さしつつ。

[RPタブ] 園田 美月 : 置くだけでも、かなりの腕力が必要になりそうだ。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「ぎ、御意ぃ~~……よっこら、せっ……うぐおぉぉっ……!?」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 半兵衛は、見た目こそ少年のように見えるが、その実は、かなり年齢をいっている。
ピキーーーン、と、半兵衛の体を迸る、小さくとも強烈な電流。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────み、美月、ここで、問題」

[RPタブ] 園田 美月 : その美月とはいうと、圧倒的な仕事量の前に、ひいい〜!と内心声を上げながら、立ち向かっていたのだが。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「ハロウィンに肖って、なんだけどぉ
 ─────ドイツ語では、"魔女の一撃"って呼ばれるような
 そーんな、ちょいと人体に纏わる、いやーな出来事があるんだけどぉ」

[RPタブ] 園田 美月 : 「え、う、うん!何かしら……!?」

[RPタブ] 園田 美月 : 「…………」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「それって、なーんだ?」
冷や汗がだらだら、半兵衛の顔がどんどん青ざめていく。

[RPタブ] 園田 美月 : がたん、と椅子を揺らし、半兵衛に近寄る。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……ぎっくり腰……なの?」

[RPタブ] 園田 美月 : さすさす、と彼の腰を撫でて。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「俺曰く」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「うん」
顔が真っ青。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「……あ、でも美月がさすってくれたおかげで割となんとか……
 アッ…………やば、だめだこれ、力入らない、やばい、死ぬ」

[RPタブ] 園田 美月 : 「あ、ああぁ……!!も、もうっ!」

[RPタブ] 園田 美月 : ぎゅっと、半兵衛の後ろから手を伸ばし。
そこから箱を持ち上げ、何とか負担を少なくさせる。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……半兵衛って、意外と歳を取ってる……の?
 それにしても、その……無茶させすぎちゃったわね……ごめんなさい」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「わっ……あははぁ、かたじけないねぇ……
 いやはや、俺は男だっていうのに、情けない話だ……」
困り眉で、箱を持ってくれたことに、ありがと~、とお礼を言いながら。

[RPタブ] 園田 美月 : ……あの、どこか昔話っぽい言い方、お爺さんみたいだなぁ、とは思ったことはあるけど……。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「ああ、俺の年齢?俺はね─────」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 :  

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────歳だよ」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : ほぼおじさんみたいな年齢であった。

[RPタブ] 園田 美月 : 「…………」

[RPタブ] 園田 美月 : 余りの数字の大きさに目が丸くなる。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……半兵衛………………
 …………さん」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「ははは、若いってよく言われるんだ、嬉しい限りだよねぇ」
へらへらと笑う。真っ青な顔のまま。

[RPタブ] 園田 美月 : 「も、もう…………一旦休憩にしましょう、こんな状態じゃ……心配で手につかないわ」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「それはすごく助かっちゃうなぁ、はは
 美月みたいな名君に仕えてよかったよ」

[RPタブ] 園田 美月 : 半兵衛腰を擦りながら、ソファーへと寝かせる。
半兵衛の顔が顔でなければ、お爺さんの介護をする孫だった。

[RPタブ] 園田 美月 : もう……と、いつもと変わらない様子に、眼鏡の奥で心配を見せながら。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……名君、名君って……
 半兵衛はいつも私をそう言うけど、本当に……軍師なの?」

[RPタブ] 園田 美月 : もちろん、そう褒められるのは……嬉しいことだけど。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「やや、それは失敬な!俺はこれでも、列記とした軍師ですぞー?
 乱世を華麗に彩った、人呼んで今孔明とは、俺のことだよー?」

[RPタブ] 園田 美月 : ……だからこそ、その軍師を……病弱なまま変わらない彼が根を挙げるまでこき使ってしまったことを、少し申し訳なく思いながらも。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : ニヤリと、自信たっぷりな顔を美月へ見せ、目線を見上げる。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……そりゃまぁ、私だって知ってるわよ」

[RPタブ] 園田 美月 : 日本史を学んでいた頃、ほんの少し触れたことはある。
もちろん、専門じゃないからこそ詳しくは知らないけど……。

[RPタブ] 園田 美月 : 「豊臣秀吉の軍師として有名な……
 ……でも、私の生きてきた時代と500年ほど違うのよ?
 ……それなのに、あなたが戦国武将と同じ、だなんて……」

[RPタブ] 園田 美月 : いくら、世界が流れ着く先のこことしても……有り得るのだろうか。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「はは、不思議な話だよねぇ、美月は逆に、俺からすれば
 500年以上も先に生きる……いわば、俺達の子孫にあたるような
 そーんな人なんだもんね」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「まぁ、俺さ─────美月を見て、なんかホッとしたんだよね」
まだ不調な腰を痛めつけない程度に、ゆっくりと視線を窓の外に。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……ホッと?」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「秀吉様は、太平の世のためにずっと戦ってきた
 俺も、その願いに共感して、軍師として働いてきた
 まぁ……俺は、その夢が果たされる志半ばで、逝ってしまったんだけどね」

[RPタブ] 園田 美月 : 首を傾げながらも、半兵衛の見る窓へと目を合わせながら。
……夕暮れの日差しが、校庭を照らしていた。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「俺の死後、皆が笑って暮らせるような世界が
 ……果たして、本当にやってきてくれるのか
 正直なところ、不安なところがあったからさ」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────でも」
美月の方へと、ゆっくりと降り返す。
夕日の茜色に顔半分が染まり、そしてニッ!と少年のような笑みを。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「どうやら、秀吉様に、俺や官兵衛殿が身を粉にしてやってきたものが
 無駄じゃなかったんだなって
 ─────こうして、美月と会えたことが、それの証明っしょ」

[RPタブ] 園田 美月 : 半兵衛の真っ白な肌に、夕暮れの金色がコントラストに見えて。
ドキッ、とまた、高鳴りながらも。

[RPタブ] 園田 美月 : 「そっ、そそそ、そうねっ!」

[RPタブ] 園田 美月 : その動揺を隠すように、髪を無駄に指でくるくるとしながらも。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……もし、過去と今も繋がってるなら……
 ……半兵衛が頑張ってくれたからこそ、今の私たちはこうして生きてられてるのね ……ありがとう」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「へへへっ、どういたしまして!
 でも、お礼を言うのは俺の方でもあるよ」

[RPタブ] 園田 美月 : にこっ、と、微笑みながら。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「俺達が目指した太平の世を、叶えてくれてありがとう、美月」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : それに返すように、微笑み。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────ま、とは言っても……そんな世が、崩されかけてるっていうのが
 なんていうかまぁ、諸行無常ってところだよねぇ」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : ソファーに全身を預けるように、凭れ掛かりながら。
帽子を少し、深く被りながら。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……そうね、せっかく平和になっても……こうして崩れてしまうものもある、のよね
 あなたの言うように、諸行無常……じゃないけれど」

[RPタブ] 園田 美月 : 同じく頷き。
ソファに腰かけながらも、半兵衛に目をやる。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……でも、だからこそ、じゃないかしら」

[RPタブ] 園田 美月 : 「最初、あなたは言ってくれたわよね
 "どうしてこの世界で戦うのか、戦う意味は────"って」

[RPタブ] 園田 美月 : ぐぐ、と背伸びをするため、ソファから立ち上がりながら。

[RPタブ] 園田 美月 : 「もしかしたら、平和なんてすぐ消えてしまうものかもしれない
 戦の時間に比べたら、一瞬に思えてしまうかもしれない平和だけど……」

[RPタブ] 園田 美月 : そして、生徒会室の本棚に目をやる。
そこに並べているのは、ありきたりのない普通の本から────SoAが続いてきた、歴史が書かれた本まで。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……それでも、戦って、勝ち取りたいのよ
 みんなが笑って過ごせる時間を……昨日のハロウィンみたいな、ね」

[RPタブ] 園田 美月 : きっと、あの姉弟も……同じく、平和と幸せを求めて、戦ったんでしょう。
どんなに短くても、それは変えられないものだから。

[RPタブ] 園田 美月 : 「それが積み重なって、今の……歴史になるのだから」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────"歴史"……か」

[RPタブ] 園田 美月 : そこまで言い切り、振り返って。
にこり、微笑みを半兵衛へと向ける。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 夕焼けの光で、俺の目の前にいる主君、美月の姿が、どうにも……。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 秀吉様の姿と重なっちゃって、しょうがないや。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 人は、いつか死ぬ。肉体っていうのは、そんなもん。
やがて土に還って、花を咲かせるんだろう。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : でも、想いだけは、終わらない。死なない。
それはまるで、灯火だ。溶けかけた蝋燭が、また次の蝋燭へ
その火を渡していくように。脈々と継がれていくんだ。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : そして、その軌跡が、人の言う─────歴史になるんだろう。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 戦を知らない、そして年端も行かない子どもだっていうのに
ここまで立派な考えを持っているんだ。これを名君と言わずしてなんと言う?

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「─────俺も、寝て暮らせる世が、欲しくてたまらないからねぇ」

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : へへへっ、と美月を見て笑い。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : あの姉妹達は、SoAにある病室に運び込まれ、その命をなんとか取り留めた。
この世界を滅ぼしかけた罪として、女神様からこの学園で暮らすようになったけど
それでもそれは、二人にとっては不運な出来事なんかじゃ、きっと無いはずだ。

[RPタブ] 竹中 半兵衛 : 「美月、改めてここに誓うよ
 俺は、あなたの剣となり、そして筆となることを」

[RPタブ] 園田 美月 : 半兵衛から向けられる視線が、なんだか擽ったくて、でも……悪い気はしない。
眼鏡の奥で、視線同士を交わせて。

[RPタブ] 園田 美月 : 「……それなら、あなたを存分に奮わせてもらうわ。
 あなたは、剣でも筆でもあるし……」

[RPタブ] 園田 美月 : そして、一歩近づき。腰を曲げて視線を半兵衛のものと同じ高さに合わせながら。

[RPタブ] 園田 美月 : 「そして、大切なパートナーなんだもの」

[RPタブ] 園田 美月 : ふふっ、とにこりと笑って。

[RPタブ] 園田 美月 : 私たちはまだ、始まったばっかりに過ぎない。

[RPタブ] 園田 美月 : でも────半兵衛と言う筆で、一緒に”歴史”を書き上げられるなら。
……悪くはない。こういうのも、運命の”いたずら”なのかもね。

[RPタブ] 園田 美月 :  

[RPタブ] 園田 美月 :  

[RPタブ] 園田 美月 :